Genesis GV80の価格が明らかに:高級SUV市場の波乱に備えよ

Hyundai(ヒュンダイ/現代自動車)の高級車ブランドGenesisが、同ブランド初となるSUV「GV80」の驚きべき価格を発表しました。今年1月にデビューしたこの車について、私たちは競争力のある価格設定をおこなうだろうと予想していましたが、これほど強力だとは思いませんでした。Genesisが発表したところによると、GV80は北米価格で5万ドル(約526万円)以下で販売が開始されるとのこと。ライバルとなるLexusやAcuraなどの高級車ブランドにとって、非常に手強い相手になる可能性が高いと思われます。

Genesisは日本での知名度は低いものの、特に北米での販売が好調で、新車販売台数では常に上位にあります。そのGenesis初のSUVがリーズナブルな価格で登場することを考えると、これは韓国の自動車メーカーにとって重要な一歩といえます。

後輪駆動のエントリーグレードは5万ドル以下!

エントリーグレードは後輪駆動仕様の「GV80 2.5T RWD Standard」です。本体価格は48,900ドル(約514万円)で、Genesisの2.5T 直列4気筒ターボチャージャー付きエンジンを搭載。標準で19インチのホイール、ハイビーム・アシスト付きLEDライト、合皮を使用した2列シート、デュアルゾーン・クライメート・コントロール(エアコン)を装備しています。

エントリーグレードは合皮だが、Prestigeでは本革を採用する。

また、ヒーター付き12ウェイパワーシート(フロント)、革製のステアリング、レーンキープアシスト付きの高速道路運転支援システム「Highway Driving Assist II」、ブラインドスポットモニター、後方衝突回避支援、およびスマートクルーズコントロールを備えます。インフォテインメントとしては、14.5インチと8インチのディスプレイを搭載し、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応。12スピーカーのオーディオシステム、USBポートなども標準装備です。

オプションを追加した中間グレードの「GV80 2.5T RWD Advanced」では、パノラマルーフ、マット仕上げのウッドパネル、シートベンチレーター(フロント)、ステアリングヒーターといった快適装備が充実して52,800ドル(約556万円)。スマートフォンの非接触充電や、21スピーカーの「Lexicon Premium Audio」なども追加されます。

上位グレードの「GV80 2.5T RWD Prestige」になると、シートの素材が本革に変わり、2列目にもシートヒーターが備わります。20インチホイール、3ゾーンエアコン、ブラインドスポットとサラウンドモニター、リモートスマートパーキングアシスト(駐車支援)を装備し、57,050ドル(約600万円)になります。

快適装備が充実した全輪駆動モデル

細部に至るまで作りこまれたインテリア。スイッチ類の触り心地にもこだわりを見せる。

全輪駆動モデルの「GV80 2.5T AWD Standard」は54,650ドル(約575万円)から販売されます。パノラマルーフとマット仕上げのウッドパネル、シートベンチレーター(フロント)、ステアリングヒーター、非接触充電などの快適装備がはじめから備わります。59,000ドル(約621万円)の「Advanced」を選ぶと、レザーシート、20インチホイール、ブラインドスポットとアラウンドモニター、Lexicon製オーディオシステム、そして駐車支援機能が追加されます。

14.5インチのセンターディスプレイ。ナビやマルチメディアの操作を行える。

2.5T 直4エンジン搭載モデルの中で最も高価なのは「GV80 2.5T AWD Prestige」で、63,400ドル(約667万円)です。22インチホイール、ロードプレビュー付きの電子制御サスペンション、ヘッドアップディスプレイ、ロードノイズキャンセラー、3ゾーンエアコン、全席シートヒーターを装備しています。

ツインターボV6エンジン搭載モデルも用意

Genesisは3.5LのツインターボV6エンジンを搭載した全輪駆動モデル「GV80 3.5T AWD Standard」も用意しています。価格は59,150ドル(約622万円)から。20インチホイール、ロードプレビュー付き電子制御サスペンションを備えているほか、直4モデルよりも大径のフロントブレーキを装備しています。

「Advanced」グレードは64,350ドル(約677万円)で、ブラインドスポットとサラウンドモニター、Lexicon製オーディオシステム、ヘッドアップディスプレイ、レザーシート、3ゾーンエアコン、全席シートヒーターが追加されます。

Bentleyのデザイナーを起用したためか、全体的に欧州車の雰囲気がただよう。

最上級グレードの「GV80 3.5T AWD Prestige」は、70,950ドル(約747万円)で販売されます。22インチホイール、電子式リミテッドスリップリアディファレンシャル、ロードノイズキャンセラーが加わります。シートもより上質なナッパレザーを使用し、全席ベンチレーター付きのパワーシートになります。サイドウィンドウシェード、パワードアクロージャー(ソフトクロージャー)、12.3インチの3Dデジタルクラスタを装備。さらにヘッドライナー(天井)とピラーにはスエードが使われています。

すべてのグレードには、36,000マイル(約57,000km)の定期メンテナンスが無料で提供されるほか、Genesis Connected Servicesとマルチメディア/ナビゲーションのアップデートサービスも付属します。

このGV80は今年の夏に北米で発売予定です。欧州のライバルにも引けを取らない高級車然としたスタイリングで、このリーズナブルな価格設定。GV80は高級SUV市場に波乱を巻き起こしそうな1台です。GenesisはHyundaiにとって重要なブランドですが、北米でのSUV人気に乗ってさらなる躍進が予想されます。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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