新興国に設置の無料Wi-Fi「Google Station」が間もなく終了、インドは自国企業が引き継ぎ

Googleは、インドネシアやメキシコといった新興国を対象にした無料Wi-Fiスポット「Google Station(グーグル・ステーション)」を、今後終了していく方針であると発表しました。インターネットの接続環境が整っていない開発途上国のユーザーにとっては心配なニュースですが、インドでは既にGoogleのパートナーである通信事業者「RailTel(レイルテル)」が、Google Station終了後も無料Wi-Fiスポットの運営を続ける、と表明しています。他の地域でも今後の動向が注目されます。

インド400の鉄道駅で公衆無線LAN

Google Stationとは、Googleが2015年9月に「インド全土の400の鉄道駅に無料Wi-Fiを設けて、インドの人々の高速インターネットへのアクセスを利用可能にする」と発表したことを皮切りに始まったプロジェクトです。インドの鉄道会社「Indian Railway(インディアン・レイルウェイズ)」と通信事業者「RailTel」との共同で400カ所以上の公共の場所に設置しました。その後インド以外に、インドネシア、メキシコ、ブラジル、南アフリカ、ナイジェリア、タイ、フィリピンの計8カ国で、各国のパートナー企業と共に展開しています。

提供中止、ネット普及と収益化の難しさ

GoogleのCaesar Sengupta(シーザー・セングプタ)氏は、Google Stationの提供を中止した理由をについて、米国のニュースサイトTechCrunch(テッククランチ)の取材に答えています。Sengupta氏によると、インドのユーザーはプログラムを開始した当時に比べ、確実にモバイルインターネットにアクセスできるようになったといいます。この単純な事実によって、サービスの必要性がなくなったのです。背景には、モバイルデータの通信価格世界的に低下したことが影響しています。

しかし、Google Stationは他に大きな問題を抱えていました。それは収益化の方法です。広告表示や有料プランなどの検討はされていましたが、適切なビジネスモデルを見つけられずにいました。マネタイズの仕組みがないと、Googleはサービスを提供し続けることが難しく、たとえ長く運営し続けたとしても、すでに展開されている他社のサービスを大きく超えることができないのです。

それでもRailTelが、引き続きサービスをサポートできるのは、RailTelが通信事業者で、既に5,600ヶ所の駅にWi-Fiスポットを持っているからです。

Googleが今年中にプログラムを終了した後、サービスが機能し続けるかどうかは、各国のGoogleのパートナー次第のようです。

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