脳卒中のリスクを劇的に低下させるベジタリアン食

台湾で大規模な2つのグループを対象にした最近の研究では、野菜を中心に食べるいわゆるベジタリアン食は、脳卒中のリスクを大幅に減らす可能性があることがわかりました。これらのグループを10年近く追跡調査したところ、数十件の脳卒中患者のデータから食事と脳卒中の因果関係が明らかとなり、普段の食事に野菜を追加することにより日本人の死因第三位の脳卒中の予防に役立つことになるかもしれません。

ベジタリアン食と脳卒中の関係

この研究は最近、米国神経学会のNeurology誌に発表され研究の一環として、第一グループの参加者である研究者たちはベジタリアンの食事を摂り、第二グループではアルコールや喫煙のような悪徳を避ける傾向が強い仏教徒の大きなグループもこの研究に参加し、総勢約14,000人が参加した非常に大規模なものになりました。

参加者のうち、各グループの約30%菜食主義者で、その1/4が男性です。平均年齢は50歳。この研究において 「ベジタリアン」 とは肉や魚を食べなかった人のことで、時には魚を食べるというようなペスカタリアンは除外され通常食としています。研究時に脳卒中の既往歴があった参加者はいませんでした。

数年間にわたるこれらの参加者の追跡調査の結果、第一グループの参加者のような大豆、ナッツ、野菜を多く含むベジタリアンの人は、肉や魚を食べる人ような通常の食事を摂る人に比べ虚血性脳卒中のリスクが74%低いなど、脳卒中にかかるリスクがかなり低いことがわかりました。

第二グループの参加者も同様で、虚血性脳卒中のリスクは通常食の人に比べ60%低かったとの事です。ベジタリアン食が脳卒中のリスクを低下させることを示唆した研究はこれが初めてではありませんが、最近のある研究ではコレステロールとビタミンB12を十分に摂取していない菜食主義者は脳卒中のリスクが高い可能性が報告されています。しかし、ビタミンB12などのビタミンB群コレステロールは野菜や果物にほとんど含まれておらずサプリメントなどで補う必要があります。

脳卒中は世界的に克服すべき課題のひとつ

本研究の著者である台湾花蓮市の慈済大学のChin-Lon Lin医師は次のように述べています。「脳卒中世界で2番目に多い死因であり、我々の健康リスクの主要な原因です。」「脳卒中認知症の一因にもなります。食生活を変えて脳卒中を減らすことができれば、世界的な脅威に立ち向かう大きな一歩となるでしょう。」

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