トヨタが2021年モデル「GR スープラ」を発表:1,000台限定の北米向けモデルも登場

トヨタ自動車が2021年モデルの「GR スープラ(Toyota GR Supra)」を発表しました。エンジンが強化されたほか、シャシーにも改良が加えられています。また、あわせて発表された限定仕様車の「A91 Editions」も見逃せません。こちらは北米向けの限定モデルではありますが、車に対するトヨタの熱意が込められたスープラの動向は注目に値します。その詳細をお伝えしましょう。

カーボンパーツが施され、よりスポーティかつ上質になった北米限定モデル「A91 Editions」。

昨年新型Supraが北米で発売されたとき、最初の1,500台は「Launch Editions」という発売を記念する限定仕様車でした。今回、トヨタは2021年モデル発表を記念して「A91 Editions」を1,000台限定で販売する予定です。北米向けの3.0L仕様をベースに、ボディカラーはNocturnal(ノクターナル)とRefraction(リフラクション)の2種類を用意。Refractionは本車初採用のカラーです。

「A91 Editions」はカーボンファイバー製のリップスポイラー、マットブラックのホイール、Cピラーに施されたグラフィック、カーボンファイバー製のミラーキャップなど、「特別なスープラ」であることを物語る仕様となっています。インテリアでは、アルカンタラのレザートリムにブルーのステッチが施されており、爽やかでありながらスポーティな印象を与えます。ほか、専用キーグローブ2個とトランクマットが付いてきます。北米限定というのが、なんとも惜しいところです。

2021年モデルの3.0L仕様車と「A91 Edition」には、ブレンボ製のフロントブレーキが装備されています。よりスポーティな走りに期待できそうです。また、すべてのグレードで8.8インチのオーディオタッチスクリーンを備えています。3.0L仕様では最高出力382hp、最大トルク368ポンドフィート(500Nm)を発揮。トルクは変わりませんが、馬力が47hp向上しました。

ブレンボ製フロントブレーキの赤キャリバーには、「TOYOTA Supra」と書かれている。

シャシーも改良され、乗り心地とハンドリングが向上しています。2.0L仕様では、北米で初の直列4気筒エンジン搭載モデルを追加しました。こちらはトヨタ「86」と3.0L仕様の「GR スープラ」の中間モデルという位置づけで、日本ではグレードのひとつとして用意されていますが、排気量が自動車税に影響しない北米では未展開でした。

2.0L仕様のスープラは8速ATを備え、時速0→60マイル(0→96km/h)を5.0秒で走ることができます。3.0L仕様よりも90kg以上軽く、最高出力255hp、最大トルク295ポンドフィート(400Nm)と十分なスペックを有します。エンジンが小型な分、車重や前後の重量バランスには有利で、ハンドリングや敏捷性向上に貢献します。

いずれのモデルも北米では6月に発売されますが、日本では秋ごろになるようです。

「スポーツカーは儲からない」と言われる中、純粋に運転を楽しむ車として生まれたトヨタ「GR スープラ」。ライバルには日産「フェアレディZ」がありますが、こちらは発売から10年以上経過しており、安全性や先進性などを比較することはできません。現状、「GR スープラ」は400万円台から買える国産スポーツカーとしてとても貴重な選択肢です。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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