ヒョンデの無人タクシーのサービス開始時期を発表

韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」と、米国のモビリティテクノロジー企業の「Aptiv(アプティブ)」の合弁会社「Motional(モーショナル)」は、ヒョンデのフルEV「Ioniq5」と先進の自動運転技術を組み合わせた自動運転タクシー(ロボタクシー)を開発しています。ヒョンデはMotionalに16億ドルを出資したと報じられ、Aptivは同社の技術、知財、人材をMotionalに提供したとされています。ウェブメディア「VentureBeat」によると、MotionalとAptivはそれぞれ、Motionalの株式を50%ずつ株式を保有しているそうです。

Motionalは、2016年に世界初のロボタクシーの試験走行を開始しました。ラスベガスでの初期テストでは、顧客がライドシェアサービス「Via」のアプリを通じて、自動運転BMW 5シリーズのロボットタクシーを予約、成功したことが証明されました。Motionalのロボタクシーはこれまで、10万回以上のサービス実績を有すしながら、過失事故率ゼロ、5つ星レビュー98%であるとMotionalは言及しています。COVID-19の大流行によるシェアードサービス計画の遅れが発生したものの、このたび、同社はついに、ロボットタクシーの本格的展開の開始時期を明らかにしました。

ヒョンデは、IONIQ5ロボタクシーが2023年から全世界で展開されると発表。ヒョンデは既に、IONIQ5が乗用車としてだけではなく、将来的に自動運転車(AV)分野で重要な役割を果たす計画を打ち出しています。2021年、Uberの副社長で米国・カナダのUber Eatsの責任者であるSarfraz Maredia(サルファラズ・マレディア)氏は、デリバリーサービスにおいてMotionalと提携することを発表しました。2022年5月に発表されたプレスリリースでは、自動配送モデルのパイロットプログラムにより、商業物資を輸送するための土台を築いたと説明しています。

「自動運転デリバリーはMotionalの商業ロードマップの次の段階を意味します。このサービスは、Motionalがオンデマンドデリバリーネットワークで信頼できるAVプロバイダーとなるために必要な学習と経験を提供するものです。 この重要なマイルストーンでUberと提携し、Uber Eatsの顧客に自動運転デリバリー技術の紹介を開始できることを誇りに思います。」とMotionalの最高執行責任者のAbe Ghabra氏は述べています。 

Lyft Autonomous(リフト・オートノマス) General ManagerのJody Kelman(ジョディ・ケルマン)氏も、Motionalとの初の提携を通じて、ライドシェアリング大手がロボタクシーを導入する計画について言及しましたた。ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、Lyftは、早ければ2023年に米国の主要都市全域で完全ドライバーレスのロボタクシーを展開する見込みだそうです。

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