これが次期『SL』の骨格だ 白紙から設計されたメルセデスのスペースフレームシャシー

1952年、メルセデスはスペースフレーム構造のシャシーを開発し、軽量化と高いねじり剛性を実現した初代『SL』を誕生させました。もともとレース用に設計されたスペースフレームは、最終的にSLの市販モデルの基礎として採用されました。今年後半、メルセデスAMGはまったく新しいアーキテクチャーを採用した新型SLを公開する予定です。

このアーキテクチャーでは、軽量な複合アルミニウムシャシーを採用しており、メルセデスによれば、正確なドライビング・ダイナミクス、高い快適性、最適なパッケージング、スポーティなボディプロポーションを実現するとのこと。1952年に初代SLが設計された時と同じように、この新しいアルミニウム製シャシーは文字通り白紙の状態から設計されたと述べています。

新型『SL』のボディとスペースフレームシャシー

メルセデスによると、新型SLのコンポーネントは、現行モデルやAMG GTロードスターから1つたりとも流用していないといいます。ボディシェルの開発チームは、既存のアーキテクチャーを一切使用せずに開発に挑んだとのことです。その結果、高いパッケージング要求を満たすと同時に、あらゆる領域で優れた剛性値を達成し、重量も良好な範囲に収めることで、快適性とドライビング・ダイナミクスを確保したとしています。

シャシーは基本的に2+2のシートレイアウトで、さまざまな駆動システムに対応できるようになっています。メルセデスをはじめとする多くの自動車メーカーが電動化を推進していることから、新型SLのデビュー時には完全EV仕様やハイブリッド仕様の投入が期待されます。

現行モデルの『SL』は2011年に登場した。新型については2021年後半に発表予定。

開発チームには複数の目標が設定され、剛性と軽量化を確保するために、アルミニウム、スチール、マグネシウム、繊維複合材などが素材として採用されました。アンダーボディにアルミニウム製のスラストパネルを採用し、フロントとリアには機能的に統合されたストラットを配置しています。

また、インストゥルメント・パネルのサポート材にはマグネシウムを、フロントのモジュールカバーブリッジの一部にはガラス繊維とカーボンを用いた繊維複合材を使用しています。フロントガラスフレームや、横転時に突出して乗員を保護するセーフティ・ロールオーバー・システム(リアシートの後ろに設置)には高強度の熱間成形鋼管が採用されています。

新型『SL』のボディシェル

こうして完成したシャシーの重量は、アッセンブリーパーツやドア、ボンネット、トランクリッドを除いて約270kgとなっています。新型SLの正確なデビュー日時は不明(今年後半)ですが、現行モデルと同じ工場で生産される予定です。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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