BMWは新年を前に、「コンペティション」シリーズの最新版である『M5 CS』のティザー画像を公開しました。スポーツセダンのM5をベースに、パワートレインの強化と軽量化を図り、より高いパフォーマンスを発揮するモデルへと進化させています。
完全なお披露目は2021年1月ですが、BMW M部門はInstagramでティザー画像と共に仕様の一部を公表。パワーアップと軽量化、細かいデザインの変更などを経て、標準のM5とは異なる特別なモデルへと仕上がっているようです。
M5 CSの4.4L V8ツインターボは635馬力を発揮するようチューニングされ、『M5コンペティション』から18馬力アップしたことになります。トルクは変わらず、750Nmとエネルギッシュ。
カーボンパーツを惜しみなく使用し、車重はM5と比較して70kgの減量に成功しています。印象的なゴールドのホイールと、赤いキャリパーを備えたカーボン・セラミック・ブレーキを採用。また、フロントグリルとサイドのバッジにもゴールドのトリムが施されます。
グリルといえば、最近物議を醸している他のモデルとは異なり、M5 CSはやや控えめなデザインを採用しているように見えます。新型『4シリーズ』がその巨大なノーズで賛否両論を巻き起こしているのに対し、2021年モデルのM5 CSはシェイプアップされたフロントマスクを採用。
かなり保守的な印象を受けますが、ヘッドランプはモータースポーツ風のイエローのものが装備されています。
室内では、『M3』と『M4』から応用したカーボン製のバケットシートと、通常のハイテクキャビンが採用されています。4人乗りの設定になっており、ステアリングホイールにはドライブモードを選択できるショートカットキーを装備。迅速にパンチの効いた設定に変更できるようになっています。
M5の全輪駆動システムには、あまり手は加えられていないと思われます。トランスミッションは通常であれば8速ATが搭載されます。
BMWによると、M5 CSはこれまでで最もパワフルなM5になるとのこと。強力なパワートレインがそれを実現してくれるはずで、価格もそれに見合った設定になるでしょう。
詳細は1月に発表される予定で、米国では2021年後半に発売されると予想されています。
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