刺激的な3列シートSUV 新型アキュラMDX発表 タイプSも登場

ホンダの高級車ブランド、アキュラは新型の3列シートSUV『MDX』を発表しました。フルモデルチェンジにより4代目へと生まれ変わったMDXは、アキュラのフラッグシップモデルとしてラインナップの頂点に君臨しています。

新型アキュラ『MDX』 紹介ムービー

スタイリングは、以前公開されたプロトタイプのデザインをそのまま継承しており、大型のダイアモンド・ペンタゴングリル、4灯のLEDを備えるジュエルアイ・ヘッドランプなど大胆なフロントマスクを完成させています。ボンネットやバンパーの形状も、先代モデルと比べてシャープになりました。

新型アキュラ『MDX』

ホイールベースは71mm延長、トレッド幅も35mm拡大されています。また、フロントアクスルからダッシュボード(Aピラー)まで間の距離であるダッシュ・トゥ・アクスルも約150mm拡大し、SUVとしての存在感とアグレッシブなサイドビューを強調しています。

プラットフォームを一新

新型MDXでは、新開発の軽量プラットフォームを採用。フロントにはダブルウィッシュボーン式サスペンションを初めて採用しています(リアはマルチリンク式)。アキュラによると、シャシー剛性を高めたほか、新しいサスペンションシステムによりアグレッシブなドライビングを実現しているとのこと。

新型アキュラ『MDX』

また、新たにベルト駆動式電動パワーステアリングシステム(可変ギアレシオ)も採用。フロントのブレーキローターは径と厚みが増し、電動ブレーキブースターが備わっています。熱容量は18%向上し、衝突軽減ブレーキシステム作動時の制動距離も短縮されるといいます。

19インチホイールが標準装備され、オプションで20インチも用意されています。また、新開発のホイール内蔵式レゾネーター(消音装置)を採用することで、大型ホイールでもロードノイズの低減を実現しています。

新型アキュラ『MDX』

搭載されているパワーユニットは、3.5L i-VTEC V6エンジンで、最高出力290馬力、最大トルク362Nmを発揮します。トランスミッションは10速AT(パドルシフト付)を採用。

駆動方式はFF(前輪駆動)が標準で、オプションとしてスーパー・ハンドリング・オール・ホイール・ドライブ(SH-AWD)を設定。SH-AWDは、最大70%のトルクをリアアクスルに供給し、そのすべてを左右いずれかの後輪に分配することが可能です。アキュラによると、先代モデルのSH-AWDに比べて、フロントからリアへのトルク移動が30%速くなったといいます。

新型アキュラ『MDX』

ドライブモードは「スノー」、「コンフォート」、「ノーマル」、「スポーツ」、「インディビジュアル」の5種類。

運転支援システムとしては、低速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール、最新の車線逸脱防止機能、トラフィック・ジャム・アシスト、交通標識認識機能を備えた「AcuraWatch」が装備されています。トラフィック・ジャム・アシストは、渋滞時に先行車のペースに合わせて速度を調整します。また、歩行者検知機能や新機能のドライバー・アテンション・モニターも搭載。

室内には、アキュラが新たに開発したマルチセクション助手席エアバッグを装備。アキュラはNHTSA(米道路交通安全局)の安全性テストで5つ星、IIHS(米道路安全保険協会)のテストでトップ・セーフティ・ピック+を目標にしているとのこと。

スポーツ仕様の「タイプS」も設定

2021年夏には、スポーツ仕様の「タイプS」が登場します。アキュラがSUVにタイプSを設定するのは今回が初めて。

新型アキュラ『MDXタイプS』

エクステリアでは、4本出しのテールパイプやグロスブラックのトリムを採用したスポーティーな仕上がりとなっています。ブレーキは大型化され、ブレンボ製4ピストンキャリパー(フロント)を採用。

新型アキュラ『MDXタイプS』

パワーユニットは3.0L DOHC V6ターボエンジンを搭載し、最高出力355馬力、最大トルク480Nmを発揮します。もちろんSH-AWDは標準装備。室内では、9モードのマッサージ機能付きフロントシートなど、タイプS専用装備を多数採用。出力1,000W以上、22チャンネル、25スピーカーのプレミアムオーディオシステム「ELS STUDIO 3D」も用意しています。

室内空間を拡大 シートのレイアウトは自由自在

これまで通り3列シート・7人乗りのパッケージングですが、新型では室内空間を拡大し、居住性や車載技術を大幅に向上させています。内装のカラースキームも6色を展開。ウッドやアルミニウム、ミラノレザーなど上質な素材を用意しています。

新型アキュラ『MDX』

また、フロントには12ウェイ調整可能(メモリー付き)なスポーツシートを標準装備。上位グレードの「Aスペック」にはベンチレーションも備わります。

2列目には、柔軟性の高いマルチファンクション式シートを新たに採用。中央のシートの背もたれを倒すことでアームレストにしたり、取り外して後席へのアクセスを容易にしたりすることができます。3列目のシートは、ヘッドクリアランスを10mm、レッグルームを60mm拡大したほか、着座位置を50mm高くしています。

新型アキュラ『MDX』

トランク容量は通常時462L、床下スペースと合わせて513Lを確保。2列目と3列目を倒すと最大2022Lまで拡大できます。

車載システムもアップグレード

ドライバー正面には12.3インチのデジタルコックピットと、10.5インチのヘッドアップディスプレイを装備。センターコンソールには、12.3インチのフルHDタッチスクリーンが備わります。セダンの『TLX』と同様に、物理的なボリュームコントロールなどが採用されています。

新型アキュラ『MDX』

USB-CとUSB-Aの充電ポートを備え、Apple CarPlay/Android Autoのワイヤレス接続にも対応。15Wのワイヤレス充電パッドや、Amazon Alexa Built-Inも搭載されています。スマートフォンアプリから音楽、オーディオ設定、エアコン、ナビ、ムーンルーフを操作することも可能。4G LTEモデムを内蔵し、WiFiホットスポットも利用できます。

価格は46,900ドル(488万円)から。タイプSの詳細については2021年夏ごろに明らかになると予想されます。

林 汰久也

愛知県在住28歳♂/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。その後退職し、2020年よりフリーの自動車ライターとして活動中/愛車遍歴はマツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』(今ここ)/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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