GMC「Hummer EV」追加情報解禁! 1,000馬力のユニットを搭載し、Tesla Cybertruckに挑戦

Hummerが戻ってきます。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーが自らの手で電動化したような、ガソリンを大量に消費するトラックではありません。悪名高きGMC Hummerは、時代にマッチしたEVとして復活を果たします。「静かな革命」を標ぼうするこの新しいトラック(SUVよりトラックと呼ぶほうが似合います)は、Tesla Cybertruckに対抗するのに十分なパワーを備えた、全く新しい電気駆動システムを組み合わせています。

▼なお、Hummerの復活については過去の記事で取り上げています。こちらもぜひご覧ください。

「Hummer」がEVとして復活:GMのEV戦略に追い風となるか

Chevrolet Bolt EVのようなマイルドなエコカーとは違い、スーパーカーに期待されるような性能数値を示しています。GMCによると、Hummer EVはなんと1,000馬力になるといいます。

また、トルクは11,500lb-ft(15,591Nm)になるとGMCは言っています。ただし、ここで注意しなければならないのは、これは車軸でのトルクであり、ほとんどの自動車メーカーが主張している数値との「直接的な比較ではない」ということです。いずれにせよ凄まじいパワーを備えていることは確かで、Hummer EVは0~100km/h加速はわずか3秒なのだとか。GMCがこの車を「完全EVのスーパートラック」と説明したことは、十分すぎるほど正当化できるように思えます。

EVでありながら「やる気」に満ちたバイタリティーを感じられるフロントフェイスだ。
最新のトレンドを取り入れつつ、Hummerの力強いイメージを守っているのは好感が持てる。

公開された画像でわかるように、Hummer EVは最近のトレンドにのっとってLED付きのフロントグリルを採用しつつ、先代までのクラシックなクロームバーを踏襲しています(全体デザインの発表は2020年5月20日まで待たなければならりません)。GMCは、北米で2月2日に放映する『スーパーボウルLIV』のコマーシャルで、この新しいモデルを宣伝する予定です。日本の地上波でHummerのコマーシャルが流れることは想像しがたいので、ネット上に動画が上がるのを待ちましょう。

「このスポットCMは、GMC Hummerに期待される性能に焦点を当てています。すなわち、信じられないほどのパワーとオンロード・オフロード性能です」と同社は言っています。「これらはすべて、電気自動車特有の低騒音やゼロエミッションと組み合わされています。」

Hummer EVはミシガン州のデトロイト・ハムトラック工場で生産されます。GMは今週、この施設に数十億ドル規模の投資を行い、電気自動車のハブ工場にすると発表しました。初の電動SUV 「Cadillac EV」 も現地で生産予定です。

ただ、Hummer EVについてまだ多くの疑問が残されています。GMCは、現時点ではバッテリーの容量や航続距離については触れていません。充電速度は不明で、SUVのボディのみを提供するのか、あるいはピックアップとして提供されるのかもわかりません。

明らかになっているのは、従来の自動車メーカーはもはや、TeslaがEV市場を独占することに対して満足していないということです。Elon Musk氏は、Cybertruckで大胆な主張をたくさん行いましたが、少しずつ影が薄くなってきた感があります。Cybertruckはデトロイトから生まれてくる強力なライバルと、激しい競争を繰り広げることになりそうです。

 

林 汰久也

愛知県在住 27歳。ハウスメーカーの営業を経て、IT企業のメディア事業に参画。記事制作ディレクターとして店舗紹介記事などの制作に携わる。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。

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