時速508.73km!米SSC「トゥアタラ」が世界最速記録を更新

ブガッティとケーニグセグを追い越した。SSC「トゥアタラ」が、公式に世界最速の市販車となりました。トゥアタラは、ネバダ州の高速道路ルート160を約11kmにわたって走行し、平均時速316.11マイル(508.73km/h)を記録しました。これは、2017年にケーニグセグ「アゲーラRS」が速度記録を更新した時と同じ区間です。

SSC「トゥアタラ」

SSC(シェルビー・スーパー・カーズ)のCEOであるジェロッド・シェルビー氏は、最速記録更新について誇らしげに語っています。

「この新たな勝利は、打ち負かすのが難しいものになるでしょう。私たちの最初のクルマ、アルティメット・エアロでこの記録を保持してから10年が経ちましたが、トゥアタラはさらにその先を行っています」

ジェロッド・シェルビーCEO(左)と、ドライバーのオリバー・ウェブ(右)

シェルビー氏が言及したのは、2007年にSSCが初めて獲得したスピード記録のこと。しかし、2010年にはブガッティ「ヴェイロン16.4スーパースポーツ」が時速267.856マイル(431.072km/h)という記録的なスピードを叩き出してタイトルを獲得しました。

続いて2017年にはケーニグセグがアゲーラRSを駆り、平均時速277.87マイル(時速447.19キロ)を記録。そして昨年、ブガッティは「シロン・スーパースポーツ300+」をVWのプライベートテストコースであるエーラ・レッシエンに持ち込み、最高速度304.773 mph(490.48 kph)を記録しました。しかし、一方向にしか走行しておらず、ギネス記録には認定されませんでした。

SSC「トゥアタラ」

今回、SSCはルールに従って世界最高速度記録を獲得しました。そのルールをご紹介しましょう。まず、市販車であることと、2020年2月に市販モデルのトゥアタラを発表すること。次に、2回の走行で平均速度を出すために、同じルートを逆方向に走行しなければなりません。

記録挑戦は公道で行い、GPS計測システムで車速を追跡します。最後に、ストリートタイヤを装着し、レース用ではない通常の燃料を使用しなければなりません。プロのレーシングドライバーであるオリバー・ウェブが運転するSSCトゥアタラは、すべてのルールを遵守し、時速500kmの壁を突破しました。

最初の走行では時速301.07マイル(484.53km/h)を記録しましたが、2回目の走行では時速331.15マイル(532.93km/h)という驚異的な速度を記録し、平均時速316.11マイル(508.73km/h)をマークしました。

最新のGPS測定値を使用して走行を証明するために専門家が立ち会ったほか、SSCはジェット機やヘリコプター、数機のドローンを使用して歴史的瞬間の撮影に挑みました。

記録更新後、ステアリングを握ったウェブは次のように語っています。

「時速532kmに近づいた時、トゥアタラは最後の5秒間に時速32km近くスピードアップしました。より良いコンディションであればもっと速く走れたと思いますが、横風の影響でマシンの限界に達したのです」

SSC「トゥアタラ」

トゥアタラは、公道最速記録など複数の速度記録を同時に更新しました。

ネルソン・レーシング・エンジンズと共同開発した5.9L V8ツインターボエンジンを搭載し、E85燃料で1,750馬力を発生。パワーはCIMA製7速セミオートマチック・トランスミッションを介して後輪に送られます。ボディ形状は空力性能に優れ、抗力係数を示すCd値は0.279。軽量なカーボン製モノコックシャシーを採用し、重量はわずか1,250kgに抑えています。

記念写真に応じるSSCのスタッフとオリバー・ウェブ

トゥアタラは市販化に際して長年ファンを待たせてきました。ケーニグセグやブガッティが今回の記録更新についてどんなコメントを寄せるかも気になるところですが、まずは世界の頂点に立つモデルが新たに誕生したことを祝いましょう。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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