40,000台目の「フライングスパー」 記念すべき車両がラインオフ

40,000台目となるベントレー「フライングスパー」が製造工程を終え、ラインオフしました。第3世代のフラッグシップ・ラグジュアリーセダンは、ひとつの節目を迎えています。

この記念すべき車両は、英クルーにある生産施設で完成しました。フライングスパーは、1台1台手作業で組み立てるのに100時間、250人のエンジニア、デザイナー、職人のチームが必要とされています。

ベントレー「フライングスパー」

これまでに生産された40,000台のうち、約50%はベントレーの2大市場である北米と中国の顧客からのオーダーメイドです。40%はヨーロッパ、アジア太平洋、中東に散らばっており、残りの10%は地元である英国で販売されました。

初代フライングスパーは、1952年に「Rタイプ コンチネンタルクーペ」として構想されました。4.9L直列6気筒180馬力のエンジンを搭載し、洗練されたボディ形状で、時速160kmで一日中巡航することができました。

ベントレー「S1 コンチネンタル・フライングスパー」

間もなく、「S1」クーペとセダンがそれに続きましたが、1959年に新しく、よりパワフルなオールアルミ製のV8エンジンが導入されたことで、「S2コンチネンタル」登場への道が開かれました。当時、このモデルは世界最速の4ドア車でした。

ベントレーは2,308台のS2を製造し、そのうち128台がコンチネンタル・フライングスパーとして完成。1962年から1965年にかけて製造された「S3」は、フライングスパーの評判をさらに高め、究極の4ドアラグジュアリーパフォーマンスを実現しました。

ベントレー「コンチネンタルGT」

コンチネンタル・フライングスパーの名は2005年に、「コンチネンタルGT」の4ドア版として復活しました。W12エンジンと全輪駆動を採用し、最高速度は時速312kmに達します。

ベントレーは2013年に第2世代のフライングスパーから「コンチネンタル」の名称を削除しました。W12エンジンを搭載していましたが、4.0LツインターボV8エンジンも設定されています。

ベントレー「フライングスパー」

一方、第3世代は、コンチネンタルGTやポルシェ「パナメーラ」と共通のMSBプラットフォームを採用しています。フライングスパーは、2020年初頭に「ミュルザンヌ」が引退して以来、ベントレーの新たなフラッグシップモデルとして君臨しています。

最新の2021年モデルには、新しいリップスポイラー、サイドスカートなど空力性能を強化するカーボンパーツのオプションパッケージが用意されています。また、ベントレー独自の3Dウッドパネルや3Dキルト加工を施したレザートリムを採用し、ラグジュアリーなパフォーマンス体験をさらに高めています。

標準の6.0LツインターボW12エンジンを搭載したフライングスパーは、最高出力626馬力、最大トルク900Nmを発揮し、0-97km/h加速のタイムは3.7秒となっています。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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