友好的な解消 BMWとメルセデス、自動運転技術の共有を棚上げ

BMWとメルセデス・ベンツは、自動運転の共同開発を中止したと発表。共有システムの構築にかかる費用を決定の理由に挙げています。両社の提携関係は2019年初頭に始まりました。一定の条件下で、人間の関与なしに自律走行できるレベル4のシステムの開発を進めていました。

両社は当初、このようなシステムを共同で開発することで、安全性だけでなく費用対効果も向上すると述べていました。

多くの企業が自動運転に大きな期待を寄せる一方で、その技術開発にはかなりのコストがかかります。公道を走れるようになるまでには莫大な期間と費用、そして人手が必要で、多くの企業が苦戦を強いられています。

BMWとメルセデスの提携は、両社にとって大きなメリットをもたらすと考えられていました。

しかし、この計画はやや時期尚早だったようです。両社は本日の共同声明で、以下のように述べています。

「話し合いの中で広範な検討を行った結果、共有技術プラットフォームの構築にかかる費用や、現在の経済状況を考慮し、協力を成功させるにはタイミングが合わないという結論に達した」

提携は解消され、両社は独自で開発を継続することになります。

ただ、開発にはパートナーが必要であるということに変わりはなく、声明では「協力関係を再構築する可能性を否定するものではない」とも述べています。

「我々は、協力関係が後日再開される可能性があることを明確に強調したい。自動運転の分野における安全性や、顧客の利益などの問題に対する両組織の基本的なアプローチは継続していく」

実際、複数の自動運転技術は水面下で共有されています。

例えば2015年、BMW、メルセデス、アウディの3社は、位置情報サービスとクラウドマッピングを手掛けるHEREを買収しています。

HEREの持つ高精細地図データが自動運転車に必要とされたのです。

現在、BMWは先進的なアダプティブ・クルーズ・コントロールとレーンキーピング・システムを提供しています。オプションでは、時速60kmまで動作するハンズフリー機能も用意されています。

一方、メルセデスはハンズオンシステムを導入しています。最新モデルでは、ステアリングホイールにかかる手の力(トルク)を検知するのではなく、タッチで認識する静電容量式センサーを採用しています。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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