EUがスマートフォンの端子をUSB Type-Cに統一へ。でも未来は「端子レス」

EU(欧州連合)スマートフォンなどの端子をUSB Type-Cに統一する法案を検討していると発表しました。これは、スマートフォンを買い換える度に新たな充電ケーブルが必要になり、結果として大量のゴミが発生(年間約51,000トン)していることが発端のようです。特に、独自規格「Lightning」を採用しているAppleへの影響は大きく、同社はこの法案に対して、イノベーションを停滞させるものだと主張しています。

Lightningケーブルから離れつつあるApple

2012年後半にiPhone5と共に発表されたLightningは、正しい向きで接続しなければならないmicro USBとは違い、どの向きからでも接続できる特徴がありました。さらに、前世代の端子よりも遥かに小さく、iPhoneの小型化に貢献しました(現在は大型化しつつありますが…)。また、発表前の2010年にEUでは充電端子をmicro USBに統一しようとする動きがあり、EU内でiPhone5を購入するとLightningへの変換アダプターが付属していました。

その後、2018年に発売されたiPad ProでUSB Type-Cをサポートするまで、iPhoneはLightningと共にありました。最新機種のiPhone 11 Proも、片側がUSB Type-CのLightningケーブルが付属しています。

こう見ると、AppleはLightningから徐々に離れつつありますが、そこにはEUとは別の意図があるようです。

Appleは完全ワイヤレスに力をいれている

2017年後半に発売されたiPhone7はヘッドフォンジャックを廃止し、ワイヤレス化を推進しました。また、昨年開発が中止になったワイヤレス充電パッド「AirPower」のプロジェクトもワイヤレス化の試みのひとつです。そのため、Appleの目標は完全ワイヤレスにあると考えられます。

また、完全ワイヤレスの流れに乗っているメーカーは他にもあり、中国のスマートフォンメーカーMeizuは昨年、端子レスのスマートフォン「Zero」を発表しました。製品化には至りませんでしたが、潮目は完全ワイヤレス、あるいは端子レスです。

確かに、端子のないスマートフォンには、防水、防塵性能や耐久度が向上する面だけでなく、端子の位置に影響されない新しいシームレスなデザインなどさまざまなメリットがあります。

今後のスマートフォンは、端子レス

EUによる端子規格の統一への動きは、複数のケーブルを持ち歩いているユーザーにとってありがたいものになると思います。しかし、よくよく考えると、イノベーションは端子レスに向かっている気がします。今後、発表されるスマートフォンは「端子レス」が注目ポイントかもしれません。

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