期待のiPhone12:発売延期の危機に直面するワケ

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、Apple社の最新スマートフォンiPhone12の生産・出荷に遅れが出る見込みです。

世界中に様々な障壁をもたらしている新型コロナウイルスの流行現象ですが、あのAppleでさえ今回ばかりは荒波に直面することになるかもしれません。すでに多くの専門家の間で、生産スケジュールに遅延が生じるのではないかという懸念の声が上がっていた最新作「iPhone12」。有名なApple新製品アナリストのミンチー・クオ氏は、当初の予定通りには出荷されないだろうとの見解を示しています。

リモートワーク導入でテスト段階にも間接的な遅れが発生

新型コロナウイルスの影響で、特に中国の組立ラインで生産の遅れが起きていることは紛れもない事実です。しかし、クオ氏によれば、それに加えてコンポーネントの不足の問題やエンジニアによる設計検証段階にもスローダウンが発生するということです。

原因は、Appleが実施している感染対策にあります。同社は長年のポリシーを変更し、機密情報や精密製品が含まれている場合でも、従業員が自分の仕事を自宅へ持ち帰ることを許可しました。また、iPhone12モデルの認定プロセスに関連するタスクを、工場がある中国現地の従業員に委託する試みも開始したため、技術検証テストに1か月程度の引き延ばしが生じる可能性もあります。

iPhone12は、先週発表されたiPhoneSEを上回る機能性5G対応が期待され、「プレミアスマートフォン」との呼び声もあるだけに、Appleは予断を許さない状況に置かれています。いくつかのアンテナ設計やレセプション計画にも、今後変更が見られるでしょう。最悪のシナリオは、iPhone12が最初に発表されてから数週間または数か月間、不安定な環境下で出荷されることです。 コロナショックに揺らぐ昨今の消費傾向を見るに、決して安価とはいえない価格設定が予想されるスマートフォン発売に向け、Appleは慎重な姿勢を求められます。

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