サムスン電子は、新型テレビの一部に環境に優しい「エコ・パッケージ」を導入しました。このパッケージは、梱包箱の役割を終えた後、捨てるのではなく、便利な「家具」に変換できるように設計されています。なかでも注目すべき点は、キュートな「キャットハウス(猫の家)」への変換です。サムスンは、インテリアのようなスタイリッシュデザインが特徴的なテレビ「The Frame」「The Serif」「The Sero」にこのパッケージを採用する予定です。
「ゴミ」にしない、アップサイクル
今月初めに発表された新しいエコ・パッケージは、サムスンのライフスタイルテレビ製品に使用されます。素材は段ボールで、説明書に従って加工し「アップサイクル」することができます。パッケージの全面には均等に並んだドット柄が印刷されており、顧客はそれを参考にして正しい形に自分でカットします。
付属のQRコードから説明書にアクセスすると、様々なアイテムを作る方法を知ることができます。サムスンによると、「『The Serif』テレビのパッケージは、あなたの猫に独自のスペースを提供するキャットハウス、お気に入りのリクライニングチェアの近くに雑誌を格納するマガジンラック、また棚などに変えることができます」。
サムスン電子のビジュアルディスプレイ事業製品戦略チーム責任者であるKangwook Chun氏は、新しいパッケージの背景にある理由を次のように説明しました。
消費者は自分の価値観と似ているブランドから商品を購入する傾向があります。今回のエコパッケージでは、環境を大切にした新しい体験をお客様に提供できると考えています。
パッケージングのアップサイクルのアイデアは、決して新しいものではありません。アートワークから収納やガーデニング用品といった実用的なアイテムまで、パッケージを加工して二次的な製品にすることは、今のトレンドでもあります。
サムスンは、イギリスのライフスタイル誌「Dezeen」と共同でデザインコンテストを開催し、同様の製品のパッケージで使用することができる新しいデザインを来月29日まで募集しています。
「サステナブル(持続可能な)」という言葉が多く使われ、環境問題への意識が高まる昨今、こうしたエコで楽しいパッケージはますます注目されます。
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