「TCL 10」シリーズ、3モデル発表:「TCL 10 5G」と「TCL 10 Pro」は日本発売の可能性大

中国TCLは新しいフラッグシップスマートフォン「TCL 10」シリーズを正式発表しました。発表されたのは「TCL 10 5G」、「TCL 10 Pro」、「TCL 10 L」の3モデルで、同社初の5G対応モデルも含め、いずれも価格は500ドル(約5万4,000円)以下と、フラッグシップながら手頃な価格帯となっています。

中国の大手総合家電メーカー「TCL」がスマホに本気をかける

TCLは、液晶テレビのほか、BalckBerryやPalmなどの端末を開発してきた中国の総合家電メーカーです。今年3月に3つ折りスマートフォンやスライド式ディスプレイ搭載スパートフォンのコンセプトが大きな注目を集めたことが記憶に新しく残っている人も多いのではないでしょうか。

TCLは、これまでにも手頃な価格を売りにしてきましたが、TCL 10シリーズも例外ではありません。CES 2020では、スペックなどの詳細は公表されてないながら、5G対応モデルも500ドル以下で発売すると発表し話題となりました。TCLは、2019年9月から日本のテレビ市場に本格参入していますが、今回正式発表されたスペックから、TCL 10 ProとTCL 10 5Gの2モデルは日本でも発売される可能性が高いことが明らかになりました。

コスパ高すぎ「TCL 10 Pro」

6.47インチのエッジデザインのTCL製FHD+ AMOLEDディスプレイ搭載。インディスプレイ指紋センサーを内蔵しています。画面オフでも時間、日付、バッテリー残量、通知などが表示できる「Always On Display」対応です。

背面カメラは横並びの4眼で、カメラバンプはなく、カメラがボディに埋め込まれています。6400万画素のメインカメラ、1600万画素の超広角カメラ、500万画素のマクロカメラ、200万画素のローライトカメラという構成です。インカメラは画面上部中央ティアドロップ 型ノッチに格納された2400万画素のカメラです。

バッテリーは4,500mAhと大容量で、Quick Charge 3.0に対応し、約35分で0%から50%までの充電が完了します。また、スマートフォンからイヤフォンやウェアラブル端末に充電できるon-the-goリバース充電に対応しています。

TCL 10 Proは、グラデーションがかかったフォレストミントグリーンとエンバーグレーの2色展開。北米では今年第2四半期に449ドル(約4万9,000円)で発売予定です。TCL 10 Proのスペックには「Japan 」との記載があり、日本でも発売される可能性が高いとみられます。

最安5Gスマートフォン?「TCL 10 5G」

TCLが誰でも買える5Gスマートフォンという意味合いを込めて「人々の5Gスマホ」と表現するTCL 10 5Gは、QualcommのSnapdragon 765を搭載し、サブ6(6GHz未満の周波数帯)とミリ波(高周波帯)に対応しています。

6.53インチFHD+ディスプレイ搭載。バッテリーは4,500mAhで、Quick Charge 3.0に対応しています。

背面カメラは、4眼で横に配置され、こちらはカメラバンプあり。6400万画素のメインカメラ、800万画素の超広角カメラ、500万画素のマクロカメラ、200万画素の深度カメラという構成です。インカメラは画面上部左端パンチホール型ノッチに格納された1600万画素カメラです。

角度によって模様が浮き上がる、グラデーションがかかったクロムブルーとマーキュリーグレーの2色展開。欧州では今年第2四半期に399ユーロ(約4万7,300円)で発売。北米での販売価格と時期は今のところ未定ですが、今年中に500ドル(約5万4,500円)以下で発売されるとの予定です。

TCL 10 5Gのスペックには「NTT(NTTドコモ)」と「SBT(ソフトバンク)」との記載があることから、日本でもドコモとソフトバンクから発売と期待されています。欧州と米国の販売価格には開きがありますが、日本で5万円以下で発売されれば、同じく日本での発売が予定されている中国Xiaomiの「Mi 10 Lite 5G」と並ぶ最安値帯の5Gスマートフォンとなります。

4眼カメラながら3万円以下「TCL 10L」

3モデルの中で最も兼価モデルであるTCL 10Lは、Snapdragon 665を搭載。ディスプレイは6.53インチのFHD+ディスプレイを搭載し、バッテリーは4,000mAhです。

カメラは上位2モデルと同じく4眼で、4800万画素のメインカメラ、800万画素の超広角カメラ(118度)、200万画素のマクロカメラ、200万画素の深度カメラという構成です。インカメラはTCL 10 5Gと同様、画面上部左端パンチホール型ノッチに格納された1600万画素カメラです。

アークティックホワイトとマリアナブルーの2色展開。北米では、2020年第2四半期に発売予定で、価格は249ドル(約2万7,100円)になるとみられます。TCL 10Lに関しては、日本での販売を示唆する情報はありません。

AppleやSamsungのフラッグシップスマートフォンは10万円を超えるのに対し、3モデルとも500ドル以下の超リーズナブルなTCLのフラッグシップスマートフォン。TCL 10 ProとTCL 10 5Gは日本での発売の可能性も高く、日本のスマートフォン市場を盛り上げてくれそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です