台湾のテック系メディアDigiTimesは、2020年秋の発売と予想されているiPhone 12の出荷台数が減少する可能性があると報道しました。これは、新型コロナウイルスが依然として中国で大流行していることや、Appleの生産工場が中国に集中していることが原因のようです。
Appleは中国へのエンジニアの派遣を中止
中国にはさまざまなメーカーの工場があり、Appleもそのひとつです。しかし、昨年から中国で大流行を見せている新型コロナウイルスの影響で、2020年秋のiPhone 12の量産に影響が出ているとのことです。
情報は台湾のテック系メディアDigiTimesによるもので、どうやらAppleは中国の工場にEVTエンジニアを派遣することを中止したようです。EVTとは技術認証試験の意味で、EVTを含めた3つのテストをクリアすることで、製品を量産ラインに乗せられるようになります。つまり、Appleが中国の工場へEVTエンジニアの派遣を中止したということは、iPhone 12の量産の目処が立っていないことを意味しています。
iPhone 12は9月頃に発売すると言われているので、遅くとも6月までにエンジニアを派遣しなければ、発売日に十分な数を確保することはできません。さらに、AppleのCEOであるティム・クックは、従業員の中国への渡航を制限しているとコメントしているので、iPhone 12は品薄になるかもしれません。
新型コロナウイルスは経済に大きなダメージを与える
新型コロナウイルスはAppleだけでなく、ほかのメーカーの生産やカンファレンスにも影響を与えています。先日、モバイル業界最大のイベントWMC 2020が中止になったことは記憶に新しいです。
今後どのような状況が起きるかは不明ですが、経済へのダメージはかなり大きそうです。まさに「ブラック・スワン」が目の前で起きようとしています。
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