Unicodeの開発を支援しているユニコードコンソーシアムは、2020年度新たに追加される絵文字「Emoji 13.0」を発表しました。Emoji 13.0では、タピオカミルクティーの絵文字やトランスジェンダーに配慮した絵文字など計62種類追加されるようです。
ジェンダーに配慮したラインアップ
新しい絵文字はどんなプラットフォームを利用しているかによって見え方が異なります。例えば、iOSのデザインとAndroidのデザインは少し異なり、Microsoftのデザインは大きな違いがあります。
新しいラインナップにはサンタ帽をかぶった顔や忍者、そして昨年大きな話題を読んだタピオカミルクティーの絵文字(ちょっと遅い!)があります。その他にも、絶滅種のドードーや危急種に認定されているホッキョクグマ、準絶滅危惧種のバイソンなどが追加されており、新しいラインナップが環境破壊について考慮していることがよくわかるチョイスです。
最も特徴的な絵文字は、タキシードを着た女性の絵文字とウェディングドレスを着た男性の絵文字でしょう。他にも、トランスジェンダーシンボルの絵文字や乳児にミルクを与える絵文字の追加など、トランスジェンダーや性差別について配慮していることが伺えます。
今回紹介しなかった絵文字は、ユニコードコンソーシアムのページから確認することができます。また、絵文字のリファレンスサイトEmojipediaがEmoji 13.0の紹介動画を公開しています。
絵文字からわかる社会の移り変わり
前回のアップデートは昨年にリリースされた「Emoji 12.1」で、主に人種によって異なる肌のバリエーションの追加でした。そして、今回発表されたEmoji 13.0は環境破壊やジェンダーについて触れている内容です。たかが絵文字だと思う方はいると思いますが、絵文字は世相を敏感に反映しているものなのかもしれません。
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