米国フードデリバリー大手DoorDashが食料品の配送を急拡大:サブスクリプションへの組み込みも

米国フードデリバリーの大手DoorDashがオンデマンドの食料品配達を開始しました。これによって食料品を調達にするための外出は不要になり、フードデリバリーと同様に入手すできるようになります。対象は米国の一部の地域に限られますが、日本で市民権を得たフードデリバリーにどのような動きをもたらすかは気になるところです。DoorDashの定額配送プログラムに、今回の食料品配送メニューも加わった点にも注目です。

DoorDashが「フードデリバリー」の意義を拡大

DoorDashは8月20日に新しい食料品の配達オプションを発表しました。これらの新しいショッピングオプションは地域によって異なり、Meijer、Fresh Thymeなどの米国のローカル小売業者が含まれています。

サポートされる食料品店の数は近日中に拡大予定ですが、現時点では、一部都市(サンディエゴ、シンシナティ、シカゴ、デトロイト、ベイエリアなど)に限定してサービスが提供されています。アプリでのオーダーから、配達はわずか1時間以内に行われると謳われ、米国の7500万人のユーザーがこの利便性を享受できるとされています。まもなく全米の10,000以上の食料品店がサポート対象になります。

アプリのUIを見てみましょう。ユーザーには利用可能な食料品、それらの詳細、費用、その他の関連情報が表示されます。ユーザーは、野菜や肉などの生鮮食品を含む特定のアイテムや、カテゴリごとのアイテムを検索できるようになります。ユーザーは、過去の注文などを表示して、少ないタップで再度同じオーダーを出せるようになっています。

DoorDashの施策がUber Eats始め日本のプレイヤーを動かすか

DoorDashはDashPassというサブスクリプションプログラムを提供しており、契約ユーザーは月額9.99ドルで配送料が無制限になるプログラムです。今回はそのDoorDashのメニューに食料品が加わりました。なお、サービスの提供地域に住んでいる場合は、DoorDashアプリに新しいバナーが表示され、デリバリーメニューに簡単に遷移できるようになっています。

Uber Esatsも日本のマーケットで配送料のサブスクリプションプロフラムを提供し話題を集めました。米国のトッププレイヤーの施策は先行事例になる傾向にありますので、日本市場での動向を占うには重要な示唆をもたらすのではないでしょうか。パンデミックの最中に、フードデリバリーの需要は急増した一方、小売業や飲食業は世界的に「生まれ変わり」を余儀なくされています。外出を前提としないサービス提供をどのように促すか、オンデマンドプラットフォームがその方法を切り開いているのです。

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