「リーフ」に勝てるか? シボレー「ボルトEUV」ティザー映像公開

シボレーは、来年に発売予定の新型SUV「ボルトEUV」のティザー映像を初公開しました。日産「リーフ」のライバルである小型の電動ハッチバック「ボルトEV」の兄弟車で、SUV風のスタイリングが特徴的です。不調なボルトEVに代わり、シボレーの電動モデルのけん引役となるでしょう。

シボレー「ボルトEUV」のティザー映像(わずか5秒)。

現在のボルトEVは、シボレーの中ではかなり孤独な存在になっていると言ってもいいでしょう。ボルトシリーズは同ブランドの電動化の先駆けとして登場したものの、PHEVモデルが生産終了となるなど販売は決して好調ではありません。

不振の理由としては、スタイリングがアメリカ人の好みに合わないためと言われています。実際、人気の高いクロスオーバーではなくハッチバックとして作られたことに対しては、ボルトEVの発表当時から批判されてきました。

現行の「ボルトEV」は、日産「リーフ」と競合する。(写真は2017年モデル)

シボレーは2021年になってようやく、その問題に対処することになります。

EUVは「Electric Utility Vehicle(電動多目的車)」の意味で、このクルマには高めのシートポジションと、柔軟性のある車内空間が備わっているものと期待されています。

小型の「ボルトEV」はアメリカで受けが良くなかった。(写真は2017年モデル)

しかし、基本構造となるプラットフォームは最新のものではなく、既存のボルトEVから流用するようです。親会社のGMは「アルティウム」と呼ばれる高性能バッテリーのほか、さまざまな車種に適応できる柔軟性の高いプラットフォームを開発していますが、ボルトEUVには間に合いませんでした。

現行モデルのボルトEVは、航続距離416km、最高出力200馬力を発揮します。EUVでは重量増により航続距離が減る可能性もありますが、おそらくバッテリーを大容量化することで対処するでしょう。

「ボルトEV」では60kWhのバッテリーを搭載する。

ボルトEUVで注目されているのは、シボレーブランドで初となる「スーパークルーズ」の導入です。これは、アメリカとカナダの高速道路で使用できるハンズフリーの運転支援システムで、キャデラックブランド以外での採用は初めてです。

スーパークルーズはアダプティブクルーズコントロールとレーンセンタリングを組み合わせたシステムで、最近の改良では自動車線変更機能が追加されています。この機能は、ボルトEUVにも搭載されることを期待したいですね。

ボルトシリーズは不調だが、アメリカで需要の高いSUVスタイルとすることで人気に火がつくかもしれない。

ボルトEUVは2021年夏に生産を開始する予定です。価格はまだ明らかにされていませんが、現行のボルトEVは37,495ドル(396万円)からとなっています。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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