コロンビア大学からの新しい研究は、北米~主にアメリカ西部とメキシコ北部~が気候変動によって新たな巨大干ばつに向かっている可能性があることを警告しています。調査結果は、北アメリカが先史時代にあったであろう干ばつに似た極端な長期干ばつに直面する可能性があるという一連の証拠に基づいて述べています。
以前の多くの研究とは異なり、この最新の研究には、1,200年前の実際の樹木の年輪のデータ、ならびに現代の気象観測と数十の異なる気候モデルが含まれます。研究者たちは、これらの地域が将来どのように持ちこたえるかという予測ではなく、現時点でこれらの地域の状態に焦点を合わせました。
年輪は過去の記録であり、科学者が過去数年、数十年、さらには何世紀にもわたって土壌で利用可能な水分量を判断するのに役立ちます。米国西部の9つの州とメキシコ北部に焦点を当てた調査によると、数千本の木データがあります。これらの場所での過去数十件の干ばつは、西暦800年までさかのぼって記録され、合計4つのメガ干ばつ(大干ばつ)が確認されました。
この地域で最も最近の大干ばつは1500年代後半に起こりました。それ以来、何度も干ばつが発生しましたが、変化が予想される「メガ」の多様性はなく、人間主導の気候変動は、活動の背後にある「重要な」要因であり、自然の気候変動を悪化させています。
土壌水分の記録を追加すると、研究者たちは、現在の乾燥期間が最後の4つのメガ干ばつの最初の3つを上回っていることを発見しました。しかし、この現在の干ばつ期間は、地球温暖化のために、より広い地域をカバーしていると研究は指摘しています。
全体として、研究は気候変動によって引き起こされたより高い温度が北米の現在の干ばつの深刻さとペースの約半分の原因であることがわかりました。これは、過去に記録されたどの干ばつよりもひどいメガ干ばつを引き起こす可能性があります。
研究の筆頭著者であるパークウィリアムズ氏は、次のように述べています。「現在の干ばつと過去の干ばつの年輪の記録を十分に観察して、私たちは最古の先史時代の干ばつと同じ軌道に乗っていると言っても良いだろう。」
コメントを残す