新型コロナウイルス対策で喫煙者に対し新たな警告

アメリカ国立衛生研究所(NIH)のNora Volkow博士の報告によると、タバコや薬物依存のある患者は新型コロナウイルスに関して感染のリスクが高いと警告しています。また、物質使用障害(SUD)のある患者や、オピオイド使用障害(OUD)およびメタンフェタミン使用障害のある患者は、障害のない一般の人よりも、感染の可能性が高いと警告しており、Volkow博士は「新型コロナウイルスは肺を攻撃するため、タバコやマリファナを吸っている人や、電子タバコを愛用している人にとっては、特に深刻な脅威となりうる。」と述べています。

喫煙とコロナウイルス

Volkow博士は「健康に特に良いとはいえないタバコを愛飲する人たちに私は関心があり、新型コロナウイルスの増加が医療制度にさらなる負担をかける場合には、タバコや薬物など物質使用障害の患者が差別されないようにしなければなりません。そして医学界はすべての患者の健康に正面から向き合うべきである。」と、述べています。

つまり、新型コロナウイルスは、何らかの形で肺にダメージを負っている人を攻撃し、感染させる可能性が高いということです。新型コロナウイルスは肺を攻撃するので、喫煙は今すぐにでもやめるべきです

電子タバコと新型コロナウイルス

2019年9月に発表された研究は、電子タバコの効果に関する広範囲な研究をまとめています。この研究は、電子タバコがニコチンとは無関係に自然免疫を破壊することを示しており、言い換えれば、従来のタバコのニコチンがなくても、電子タバコは体内で有害物質と戦う自己防衛システムを低下させるということです

この研究によると、電子タバコが肺上皮細胞および常在免疫細胞の生理機能を異常に変化させ、感染に対する免疫不良を促進することを明らかにしています。電子タバコは喫煙者の感染に対する免疫能力を低下させ、従来のタバコ喫煙者と電子タバコ喫煙者のどちらも、新型コロナウイルスに対し感染を防御する能力が失われます。この目に見えない殺人犯が全世界を席巻し、今後数年間にわたってさらに多くの研究が行われるようになれば、タバコの害が新型コロナウイルスからカラダを守る力をどれほど低下したかがわかるでしょう。今出来る最善策は、後悔する前にすぐにでもタバコを捨てた方が良いといえるでしょう。

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