腸内細菌の活発化には減塩が効果的

アメリカの保健当局は、最新の研究により塩分濃度の高い食事内容が腸内環境に悪影響を与えることが判明したとして、警告しています。この研究は、ジョージア州のオーガスタ大学メディカルカレッジによって行われました。アメリカをはじめとしたファストフードなどに代表される現代の食生活が高塩分であることはよく知られていますが、大量のナトリウムを摂取することは高血圧だけでなく様々な健康リスクに関わるとの見解が示されました。

腸と口腔内で見つかった身体にとって有益な細菌には、血圧の低下や炎症部位を改善し、脳を保護したり特定の癌の発症リスクを低下させるなど、健康面での多くのプラス効果があります。しかし最新の研究では、特定の食品や不適切な食習慣、それに伴う人工調味料や化学物質が腸内に存在する微生物を損ない、免疫機能を低下させるとされています。

オーガスタ大学メディカルカレッジの研究者らによると、高血圧を改善するために食事によるナトリウムの摂取量を減らした成人の多くは腸内細菌の健康の改善を経験したとのことです。この結果は特に女性に顕著に見られました。研究対象となったのは、血圧が高めで何らかの治療を受けたことがない145人の成人男女で、各自の1日あたりのナトリウム摂取量を推奨される2.3グラム以下に制限されました。

6週間後、これらの参加者たちの血中短鎖脂肪酸の数値が高くなったことが証明されました。つまり腸内細菌の健康状態を改善したことを意味します。 研究によれば、人間の体内に存在する8つの短鎖脂肪酸の数値と血圧の低下・血管の柔軟性増加との関連性は一貫しており、塩分を抑えるだけで劇的な改善に繋がったと述べています。

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