トヨタは、「ヤリス クロス」と呼ばれる新しいコンパクトSUVを発表しました。もともとジュネーブモーターショー2020でお披露目されるはずでしたが、コロナウイルスの影響で叶いませんでした。トヨタは、都市型コンパクトSUVのあるべき姿を再定義することができる車両として、ヤリス クロスを開発したと言います。
ヤリス クロスは、まったく新しいハイブリッドシステムとコンパクトカー用のTNGAプラットフォームを採用。トヨタは「扱いやすいボディサイズでありながら、SUVらしい快適な室内空間とラゲッジルームを実現した」としています。また、エクステリアはSUVの堅牢性を表現しつつ、シンプルなデザインにしたとのこと。
インテリアは、高級感と快適性を感じさせる造形としています。車名からも分かる通り、ヤリス クロスは2019年10月に発表された新型「ヤリス」に続くモデルです。トヨタは、同車のドライブトレインやその他の仕様について、いくつかの詳細を提示しています。
まず、パワートレインのバリエーションとして、ハイブリッドモデルとガソリンエンジンのみのモデルの両方を設定。ガソリンモデルでは、1.5L 直列3気筒ダイナミックフォースエンジンが採用されました。このエンジンは、前輪を駆動するダイレクトシフトCVTまたは6速MTのいずれかと組み合わされます。
ハイブリッドモデルでは、同じ1.5L エンジンにリダクション機構(減速機)を組み合わせた「トヨタ・ハイブリッド・システムII」を備えます。前輪駆動または E-Four 全輪駆動システムを設定。価格は明らかにされていませんが、日本では今秋発売予定です。欧州では2021年半ばの見込みで、米国での販売は現時点では不明。
サイズとしては小型SUV「ライズ」と「C-HR」の中間に位置するモデルで、これまですっかりブランクのあったポジションです。ヤリス クロスの登場により、レクサスを含むトヨタのSUVラインナップは、ライズから「ハイラックス」まであらゆるセグメントが揃うことになります。この緻密なまでの構成には、思わずうなってしまいます。
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