マツダ、100周年特別記念車を発売:全ラインナップに設定

マツダが創立100周年を記念して、100周年特別記念車を発売します。マツダによると、100周年を記念した特別仕様車は、 「ブランドを支えてきた豊かな日本の伝統を忘れず、大切にしながら未来を見据えたいという願いを込めて開発しました」とのこと。各ラインナップには、1960年に発売されたマツダ初の乗用車「R360 クーペ」に対するデザインのオマージュが含まれています。

それにしても、マツダが1960年に車を作り始めたのなら、なぜ2020年に創立100周年を迎えるのでしょうか。実は、マツダの歴史は1920年にまでさかのぼり、当時は東洋コルク工業株式会社(広島県)と呼ばれていました。1920年1月20日に設立されたマツダのものづくりは、産業用コルクづくりから始まります。

1931年から三輪トラック(マツダ号)の製造をはじめ、クルマづくりに踏み出します。第二次世界大戦中は日本軍の武器製造にも着手。1984年からマツダという社名を採用していますが、1960年以降の生産車にはすべてマツダと表記しています。

100周年特別記念車は先述の通り、マツダ初の乗用モデルであるR360 クーペにインスパイアされています。R360は2ドア+4シーターのコンパクトなボディに、16馬力の360cc 2気筒ガソリンエンジンを搭載していました。興味深いのは、この車には4速MTもしくは2速ATが採用されており、最高速度は時速52マイル(83km/h)だったことです。また、フロントとリアのサスペンションにはラバースプリングとトーションバーが装備されていました。

当然のことながら、R360 クーペは日本で大ヒットを飛ばし、歴史に名を残す軽自動車となりました。小さな丸形ヘッドランプ、フェンダーに取り付けられたサイドミラー、色鮮やかなルーフと対照的な白いボディカラー。可愛らしいフォルムと相まって、多くのファンを虜にしてきたクルマです。マツダは現在の全ラインアップに対し、R360 クーペと同様のボディカラー「スノーフレークホワイトパールマイカ」や、バーガンディな内装色、そして「ロードスター(ソフトトップのみ)」には「ダークチェリー」のルーフを設定しています。

その他、プレミアムレッドのスタイリングアクセントとして、フロントフェンダーとセンターホイールキャップに付けられた「100 YEARS 1920-2020」のバッジ、記念ロゴが入った特別なキーホルダーなども含まれます。バーガンディのフロアカーペットやヘッドレストにも、100周年記念ロゴが刻印されています。

また、各モデルには特別なマツダのエンブレムも付いています。このエンブレムは、1920年に東洋工業が使用した丸い「インダストリー」マークを、現在のシンボルマークに重ね合わせたものです。東洋工業のマークには「工業で世界に貢献する」という創業者の思いが込められているとのことです。

マツダの100周年記念モデルを早く手に入れたい、という気持ちには大いに共感します。世界各国で展開予定ですが、日本ではすでに予約受注が始まっています。マツダ公式の特設サイトが設けられているので、今すぐチェックしてみましょう。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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