2021年モデル「Corvette C8」の変更点が明らかに:オプション変更と新色追加

2021年モデルのChevrolet「Corvette C8(コルベットC8)」が北米でのデリバリーに向けて準備を進めています。北米の販売店によると、Corvette Coupe(クーペ)およびConvertible(コンバーチブル)で、オプションや仕様の一部を変更するほか、ワイヤレスのApple CarPlayなどの機能を追加するとのこと。大幅な変更点こそ少ないものの、注目に値するポイントもいくつかあるのでご紹介しましょう。

2020年に発売された新型Corvette C8は、往年のマッスルカーを知る多くの人々を驚かせたと言っても過言ではないでしょう。第8世代の大きな変化は、ミッドシップのエンジンを採用したことですが、トピックはそれだけではありません。

何より、最も魅力的なのは価格でした。最高出力490馬力、最大トルク465lb-ft(630Nm)を発揮するハイパフォーマンスカーであるにもかかわらず、2020年モデルのCorvette 1LT(ベースグレード)は6万ドル(約648万円)以下でスタートしました。

今は新しいイヤーモデルに注目が集まっていますが、嬉しい変更点がいくつかありました。変更点のリストはFacebookのオーナーズグループ “C8 Corvette Owners”にて共有されており、イヤーチェンジに伴う変更の詳細が確認できます。

Magnetic Ride Controlが単独のオプション設定に

最大の変更は―そしておそらくCorvette C8の潜在的なユーザーにとって最も歓迎すべきことは―Chevroletが提供するMagnetic Ride Control(マグネティック・ライド・コントロール)サスペンションです。磁力によって粘度が変化する磁性流体を使って、サスペンションの硬さを変化させるサスペンションシステムですが、これまではハイパフォーマンスオプションである“Z51”パッケージに含まれているオプションの1つでした。

このZ51パッケージの価格は5,000ドル(約54万円)で、Brembo製ブレーキ、パフォーマンスエキゾーストやリアアクスルレシオ、電子リミテッドスリップディファレンシャル、屈強な冷却システム、フロントスプリッターとリアスポイラーなど特別なスタイリングのほか、Michelinのパフォーマンスタイヤなどが含まれていました。Corvette C8を快適なクルーザーからバックストリートのやんちゃな遊び道具へと変えるには、Magnetic Ride Controlシステムが欲しいところ。しかしそのためには5,000ドルを払って、他のオプションとセットで購入しなければなりません。

そんなユーザーのニーズをChevroletがしっかり聞き取ったのか、2021年モデルからは、サスペンションシステムを単独のオプションとして提供するようです。すなわち、サスペンションを手に入れるために、さまざまな装備が含まれたZ51パッケージを選ぶ必要がなくなります。今の段階でいくらかかるかは不明ですが、現在のパッケージの5,000ドルよりかなり安いと予想されます。

他の変更点として、サスペンションの次に関心があるのは、ワイヤレスのCarPlayサポートでしょう。これは、「1LT」「2LT」「3LT」の各グレードに標準装備として追加されたもので、USBケーブルなしでiPhoneを接続し、Appleのインターフェースを使うことができます。ただ、ベースの1LTグレードでは、ワイヤレス充電器は設定されないようです。ワイヤレスのApple CarPlayと相性がいいだけに、これは少し残念ですね。2020年モデルでは、ワイヤレス充電が2LT以上のグレードで標準装備されています。

ボディカラー設定も変更

ボディの新色にも期待ができます。既存のBlade Silver Metallic(ブレードシルバーメタリック)とLong Beach Red Metallic Tintcoat(ロングビーチレッドメタリックティントコート)はなくなり、代わりにSilver Flare(シルバーフレア)とRed Mist Tintcoat(レッドミスとティントコート)が追加されました。Stingray Rパッケージでは、特別なグラフィックとそれにマッチするホイールが追加されます。

クールなストライプも用意されています。Edge Yellow(エッジイエロー)、Midnight Silver(ミッドナイトシルバー)、Edge Red(エッジレッド)のいずれかにあわせた“Stinger Stripe(スティンガーストライプ)”オプションを設定。

上位グレードである3LTでは、新しいカラーリングのパターンが2つ選択できるようになりました。1つはStrike Yellow(ストライクイエロー)のボディにSky Cool Gray(スカイクールグレイ)のストライプというパターンで、もう1つはJet Black(ジェットブラック)ボディにSky Gray(スカイグレイ)ストライプのパターンです。

2021年モデル Corvetteは高くなる?

2021年モデルのCorvetteにおける最大の謎は価格ですが、2020年モデルよりも高くなることが予想されています。Chevroletはおそらく、ローンチモデルを60,000ドル以下でデビューさせて注目を集め、その後、イヤーチェンジを口実に(嫌味な表現ですが)値上げを実行するというのが大筋の見立てです。

今のところ正式な価格情報はなく、販売店にもまだ伝わっていないとのこと。とはいえ、どのようなグレードを検討するかにもよりますが、Z51パッケージからMagnetic Ride Controlが独立したことでバランスは取れるのかもしれません。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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