Hyundai(ヒュンダイ/現代自動車)は数週間前、オンラインイベントで第7世代の新型セダン「Elantra(エラントラ)」をデビューさせました。同時に、ハイブリッドモデル「Elantra Hybrid」も発表。具体的な詳細はまだ明らかにされていませんでしたが、Hyundaiは数日前にElantra Hybridの画像を正式に公開しました。
2021年モデルのHyundai Elantra Hybridは、見たところガソリンモデルとよく似ています。デザイン上の違いはほとんどありません。ホイールも、通常のElantraからの応用とみられます。
ガソリンモデルとハイブリッドモデルを外観で見分ける方法はふたつだけです。ひとつは、トランクの右端に付けられた「hybrid」のバッジ。もうひとつは、リアバンパー下部のエアアウトレット(ダミー)です。通常のElentraがシングルバー形状になっているのに対し、ハイブリッドではボーダー状のデザインになっています。ただ、より鮮明な画像を拡大しながら見比べる必要がありますね。繰り返しますが、他に見分けるポイントはありません。
2021年モデルのElantra Hybridには、「parametric dynamics(パラメトリックダイナミクス)」と呼ばれる設計イディオムが採用されています。先代モデルに比べ全長・全幅ともに拡大されたにも関わらず、車重の軽量化に成功しています。また、よりシャープなボディラインとワイドなグリルを持つ中型セダン「Sonata」のデザインDNAも継承しています。
車内には、エコゲージとデジタルインストルメントメーターの新しいレイアウトが採用されています。インフォテイメントディスプレイには、ブレーキの回生エネルギーやハイブリッドシステムをどのように活用しているかが表示されます。ElantraとElantra Hybridに共通している特徴としては、クラスでは初となるApple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応していることです。スマートフォンやNFCカードを使って車をロック、アンロック、スタートさせるデジタルキーもオプションで用意されています。
パワートレインには、1.6L 4気筒直噴ガソリンエンジンと小型の永久磁石式電動モーター(同期モーター)を搭載しています。139馬力と195lb-ft(265Nm)のトルクを併せたパワーは、スリックな6速デュアルクラッチATによってマネジメントされ、よりスポーティなドライビングフィールを提供します。
32kWの電動モーターは、後部座席の下に配置された1.32kWhの小型リチウムイオンバッテリーから電力を引き出します。Hyundaiによると、この電動モーターは低速時に電力のみで車を走らせることができるといいます。また、高速時はパワーブースト機能を用いることにより、効率性とスポーティなドライビングフィールのバランスを実現しているとのこと。
Hyundaiはまだ正式なEPAの数値を発表していませんが、燃費は50MPG(1ガロン当たり50マイル/1リットル当たり約21km)とみられています。新型ElantraおよびElantra Hybridはいずれも2020年秋の発売を予定しており、韓国・蔚山(ウルサン)工場と米・アラバマ工場で生産されます。価格などは近日中に発表予定です。
コメントを残す