2021年モデル Porsche「911 Turbo S」の予約受付が開始されました。Porscheの新しいオプション Lightweight package(ライトウェイトパッケージ) は、911 Turbo史上初めて設定されましたが、911を究極の軽量スポーツカーに進化させる可能性があります。Sport package(スポーツパッケージ)と共にご紹介します。
Lightweight packageでは、その名の通りボディの軽量化が図られています。軽量の防音ガラスを採用し、標準的なTurbo Sよりも66ポンド(30kg)の軽量化に成功。また、軽量のフルバケットシート採用、リアシートの撤去、防音材の低減なども行われます。“引き算”によって快適性や実用性を失う代わりに、ライトウェイトスポーツの楽しさを味わうことができるでしょう。
一方のSport packageでは外見が大きく変化します。Porscheのプレスリリースによると、Sport packageはフラッグシップである911のダイナミックなスタイルを強調するもので、新形状のテールライト、グロス仕上げのブラックアクセント、ダークシルバーのホイールなどが含まれています。また、Coupe(クーペ)には軽量のカーボンファイバー製ルーフが備わります。
残念ながらPorscheは、Lightweight packageとSport packageが装着された911 Turbo Sの公式イメージをまだリリースしていません。しかし、Lightweight packageは911 GT3の内装によく似ていて、リアシートは撤去されてフルバケットシートを備えていると伝わっています。このページで掲載しているこれらの画像はあくまで参考用で、Porscheの公式PRサイトから抜粋したものです。
2つのパッケージオプションは、2021年モデルの911 Turbo Sの走りに大きな影響を与えます。最新世代の911 Turboの中で最もシャープで、最も楽しいドライブを実現するでしょう。いつものように、Sという名前はTurboモデルに多くのメリット、すなわちより多くのパワーを与えていことを意味します。
911 Turbo Sには、新しい吸気経路を備えた3.8Lの最新型フラットシックスが搭載されており、空気の流量が最大13%向上。大型のターボが大量の空気を供給するため、640馬力(hp)と590ポンドフィート(800Nm)のトルクを自在に操ることができます。新しい8速PDKデュアルクラッチトランスミッションと組み合わされ、4輪すべてを駆動します。
Porscheは、Turbo Sのトラクションコントロールシステムを改良して、オフラインでの性能を向上させています。時速0~60マイル(96km/h)まで2.6秒、Cabriolet(カブリオレ)ではわずか0.1秒遅い2.7秒で到達します。
また、ボディ前部で1.8インチ(約45mm)、後部で0.78インチ(約20mm)幅が広く、アグレッシブでありながらどっしり落ち着いた印象を受けます。また、可動式のリアウイングとフロントスポイラーを含むアダプティブエアロダイナミクスも標準装備です。さらにPorsche Active Suspension Management(PASM)は、サスペンションを調整して0.39インチ(約10mm)車高を低くすることで、空力特性をより有利にすることができます。
Porsche 911 Turbo S向けのLightweightおよびSportの両パッケージは、今年後半に発売される予定です。どちらの価格も明らかになっていませんが、車両本体の日本国内価格はCoupeが2,892万円、Cabrioletは3,180万円からとなっています(いずれも税込み)。
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