日産のサブスクで夢のカーライフを実現! 「Nissan Switch」を北米で試験導入

日産は、ドライバーが毎日のように車を交換できるサブスクリプションサービス「Nissan Switch」を北米で試験的に実施しています。この計画は、同様のサブスクリプションサービスを提供している多くの高級車メーカーに続くもので、同社のフラッグシップスポーツカーである「GT-R」のようなモデルも含まれます。

明日は何に乗ろう? 定額で車を乗り換え

料金は月額699ドル(約77,000円)からですが、サービスのレベルによって選べる車種は異なります。例えば、エントリーレベルの「Nissan Switch Select」では、「アルティマ(日本名ティアナ)」、「ローグ(エクストレイル)」、「パスファインダー(旧テラノ)」、ピックアップトラックの「フロンティア」を利用できます。それぞれ、あらゆるオプションが含まれた上級グレードが用意されるとのこと。

短期間ではあるが、憧れのGT-Rのオーナー気分を味わうこともできる。

もっとスポーティーなものやエコなモデルが欲しいのであれば、「Nissan Switch Premium」にアップグレードする必要があります。価格は月額899ドル(約99,000円)で、EVの「リーフe+」、アルティマの上級モデル「マキシマ」、「ムラーノ」、フルサイズSUVの「アルマダ」、大型ピックアップ「タイタン」、フェアレディZの北米版「370Z」が加わります。

一方、日産GT-Rを希望する場合は、1日あたり100ドル(約11,000円)の追加料金が必要となります。こちらは連続で7日間しか使えない、と日産は説明してます。

初月のみ初期費用の495ドル(約54,000円)が別途かかりますが、基本的にはさまざまなサービスが月額料金に含まれています。たとえば、保険料はもちろん、Nissan Switchのサービスエリア内の配送費、車のクリーニングや定期的なメンテナンスなど。また、加入者は月に1度、サービスのレベルを切り替えることができます。

今のところ、Nissan Switchに加入したい人は、テキサス州ヒューストン地区、特にサウス・メイン近郊から半径20マイル以内に住む必要があるようです。日産によると、サービスの展開を検討する前に、現地での反応を見ていくとのこと。サブスクリプションの実施には同サービスに精通した販売店網も必要で、今回の試験では、Central Houston Nissan社がスワップを実際に管理するという大変な仕事を請け負うことになりました。

例えば、商用向けのピックアップを頻繁に乗り換えたいというニーズはあるのだろうか。試験の動向に注目だ。

同社のデリバリードライバー(日産曰く「コンシェルジュ」)が新しい車両をユーザーの元へ配送します。毎日のように何度でも乗り換えができ、GT-Rは別にして、2,000マイル(約3,200km)か180日間、どちらか早い方まで同じ車両を走らせることができます。日産によると、同社が使用する車種は現行モデルかそれ以前のモデルになる予定で、最低契約期間はありません。25歳以上で、運転歴および信用評価に合格している必要があります。

増えるサブスク、しかし特効薬ではない

日産にとっては、新車からより多くの利益を上げるための方法のひとつが、車のサブスクリプションサービスです。これは同社が切実に必要としていることですが、サブスクリプションが特効薬になるとは言い難いのではないでしょうか。

事実、高級車ブランドCadillacは2017年、「Book by Cadillac」というサービスで複数車種を乗り換えられるサブスクリプションを試みたものの、2018年後半に中止しています。サービス運営に想定以上にコストがかさんだことが原因と見られています。2020年内には再開する予定もありますが、より制限の多いサービス内容となるようです。

多くの加入者は、車の乗り換えよりも利便性に重点を置いています。例えば、Volvoの「Care by Volvo」では、同社のラインナップから1台のみを提供していますが、保険料や各種サービスにかかる費用を1カ月分の料金に含めています。契約期間は2年ですが、新しく2年間の契約を結ぶ意思がある場合、加入者はわずか12ヶ月後に別のモデルに切り替えることができます。

「頻繁に車を乗り換えたい。しかもリースで」というニーズはごく限られているように思います。日産が提示する月々の料金を見て、「安い」と思うか「高い」と思うかはあなた次第ですが、このサービスがどこまで市場に受け入れられるのかは分かりません。ただ、購入以外にも車に乗る選択肢が増えている昨今、さまざまな試みに取り組むことには賛成です。より多くの企業が参入し、より良いサービスを作り上げていくことを望みます。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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