ポーランドの4×4モーターホームビルダー、Xpedition Proは、最初の作品である「Xpro One」を発表しました。3人の就寝用スペースと「10日間、無資源で生活できる」設備を備えたオーバーランディング・キャンパーバンだと、エクスペディション・プロは述べています。また、昨年のSEMAショーで発表されたトヨタ「タコジラ」に似ている気もしますが、F-117ナイトホークにオマージュを捧げたXPro Oneのミリタリーテイストのスタイリングとカラーリングは、とても魅力的です。
Xpro Oneのデザインチームは、「すでに確立された基盤の上に、何か特別なものを作りたかった」と語っています。「軍用車両、戦闘機、ドローン、戦車、ヴェロキラプトル、これらすべてが私たちのエクストリームデザイン言語の核心を作り出しています。」
タコジラにより角張を持たせた様なXPro Oneデザインですが、このデザインにはちゃんとした理由があるのです。リアは27度のデパーチャアングルで、過酷な路面にも対応し、一方の、フロントは37度のアプローチアングルで、急勾配や岩場などを乗り越えることができます。
XPro Oneは、イタリアの商用車メーカーIvecoのDaily 4×4をプラットフォームに採用しています。ポーランド仕様には、最大出力177psと最大トルク430Nmを発揮する3.0リットルのディーゼルエンジンが搭載されています。このエンジンは、6速MTまたは8速ATギアボックスを経由して4輪にパワーを供給します。
全輪駆動には、ロック式のフロント、センター、リアデフを採用し、ぬかるみ、緩い路面、険しい路面でもトラクションとグリップを確保します。ホイールベースは、133.9インチ、148.8インチ、164.4インチの3種類から選択可能。いずれのモデルも、引き出し式のガスグリルや外装パネルに収納スペースが設けられています。
広々とした室内は、運転席の上部のスペースに設置されたマットレス(折りたたみ式階段でアクセス可能)と、後部座席の2人用のソファーベッドで、3人が寝られるようになっています。2口コンロ、容量135リットルの冷蔵庫、独立したシャワー付きバスルーム、真水と雑排水用の200リットルタンクなど、ミリタリー風のモーターホームに求められる設備が詰め込まれています。
その他、160Ahのリチウムイオンバッテリー2個を搭載し、外出先でも電力を供給できるハイテク機能を備えています。XPro Oneにはオプションでルーフマウント型のソーラーパネルが用意されており、電気がない場所でも、バッテリーをトリクル充電することができます。また、強化ガラス(ローラーシャッター付)のチルトウインドウは、野外でのプライバシーを確保し、補助ハイビームとLEDデイタイムランニングライトが標準装備されています。
価格はまだ未定。Xpeditionは2つ目のモーターホームとして、USSエンタープライズというXpro Oneをさらに大きくしたようなモデルを開発中で、こちらは今年末に発表される予定です。
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