メルセデス デザイナー故ヴァージル・アブロー氏とのコラボ 2シーター『プロジェクト・マイバッハ』公開 

メルセデス・ベンツは、11月末に急逝した稀代のファッションデザイナー、Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)氏とのコラボレーションによるプロジェクト・マイバッハを公開しました。プロジェクト・マイバッハは、アブロー氏の家族の意向により発表されたもので、高級ブランドのフラッグシップモデルに改革を起こすべく、クーペボディとオフロードを融合させエレクトリック化させたコンセプトカーです。

既存のマイバッハのモデルを流用するのではなく、完全にゼロから製作されたこの2ドアモデルは、「大自然からインスピレーションを得ている」とメルセデスは語り、その目的は、「伝統的に都会的なブランドを、独特のオフロード環境の中で再構築すること」にあるそうです。

都会的なブランドをオフロード環境で解釈したマイバッハと聞いて思い浮かべるのが、マイバッハGLS 600です。メルセデス・マイバッハのGLSの高級バージョンであるこのSUVには、インテリアには、豪華な後部座席のリクライニングシートとふんだんに使用されたクロームを装備。しかし、プロジェクトMAYBACHではそれらは控え目な印象を受けます。

長いボンネットが特徴的なマイバッハ・プロジェクトの全長はおよそ6mと、長いホイールベースを持つマイバッハ S650より長い仕様です。ルーフには透明なパネルが採用され、ボンネットからルーフ、そしてリアへと流れるような一体感を演出デザイン。また、ボンネットの一部にはソーラーパネルが内蔵され、バッテリーを補填。

インテリアも、これまでのマイバッハとは大きく異なる空間に変貌を遂げています。スーツケースを模したかの様なシートシェル、削りっぱなし感を感じるエレメント、コントラストの効いたヘッドレストトリムなどのハイファッションなディテールが備わっています。「アウトドアでありながらスタイリッシュに」というテーマを強調するマイバッハブランドのアクセサリーには、なんと、カスタムメイドの斧も含まれています。

アブロー氏は、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターとして知られていますが、アブロー氏を世界に知らしめたのは、自身のブランド「オフホワイト」。アフリカ系アメリカ人として初めてルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに就任したアブロー氏は、フェンディでのインターン、カニエ・ウェストなどのラップ・セレブリティと仕事をするなど、華やかな経歴を有するデザイナーです。ナイキなどとのコラボレーションなど、アブロー氏の作品はファッションが最も目立ちますが、家具やグラフィックデザイン、音楽など、幅広く手がけました。

今回公開されたプロジェクト・マイバッハは、2020年に再構築されたGクラスSUVに続くアブロー氏とメルセデスの2度目のコラボレーション。メルセデスは、プロジェクト・マイバッハについて「これまでのメルセデス・ベンツとは異なり、既存の設計図や生産仕様に縛られないデザインの可能性を示すものです」と予告しています。

ドライブトレインや航続距離などの詳細は今のところ明らかにされていません。また、以前からマイバッハのクーペの存在が囁かれていましたが、今回のコンセプトカーがその皮切りであるかどうかはわかりません。なお、メルセデスは、9月にマイバッハ初のオール電化モデルとなるEV SUVコンセプトモデル「メルセデス・マイバッハEQS」を発表しています。

この新しいコンセプトコラボレーションの要素が、将来のマイバッハモデルに反映されることを期待せずにはいられません。メルセデス・ベンツは、「プロジェクト・マイバッハのショーカーは、マイバッハならではのラグジュアリーな世界観の中で、いかにして自然を探求できるかということにインスピレーションを得たものです」と述べ、「メルセデス・ベンツのチームは、より良い、より包括的な未来を想像するために、業界を超えた対話の力を日々探求するインスピレーションを与えてくれたヴァージル・アブロー氏に感謝しています」と語っています。プロジェクト・マイバッハは、今週、フロリダ州マイアミにある美術館「Rubell Museum」で展示されます。

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