自動車デザイナーのゴードン・マレー氏、片開きドアの自動運転ポッドカー「MOTIV」を公開

名車マクラーレンF1を設計したことで知られるゴードン・マレー氏が、ロンドンで開催中の都市交通イベント「MOVE2020」で新作の電動自動運転車「MOTIV(モティフ)」を発表しました。白と赤を配色した車体は、全体的に丸みを帯びていて、街に馴染む優しいデザインが印象的です。実用化は、2〜5年以内を目指しています。

コンパクトさが都市に合う 

「MOTIV」は、電気で走行する一人乗りの自動運転車です。これは、ロンドンの最近の交通調査により、平均60%超の車が、「1車両につき一人の乗車である」と示した結果を参考にしているようです。

開発に協力したモビリティコンサルタント会社「itMoves」のディレクターJose Paris氏は、「『MOTIV』のデザイン哲学は、『省スペース』『一流のインテリア』『都市に優しいイメージ』 の3点」と話します。

ドアは非接触解放システムで、片側に一つだけ。カモメの翼のように上に開く「ガルウィングドア」を採用しています。都市での走行を想定し、サイズはとてもコンパクト。狭い路地で小回りがきき、混雑した都市に設置しても場所を取りません。

  • 寸法 2,537mm×1,310mm×1,628mm(全長×全幅×高さ)
  • 重量 450kg(バッテリーなし)

車体は、ゴードン・マレー氏が率いる「Gordon Murray Design」が開発した「iStream Super Light」と呼ばれる重量を減らす技術により、軽量化に成功しています。それは、費用対効果の高い車両を効率的に生産し、早く市場に出すことにもつながります。

時速65kmで走行、加速も充分

最高速度は時速65km7.5秒で時速62kmまで加速することができます。これは13インチの小さなタイヤを持つ一人乗りポッドにとって、充分な性能と言えるでしょう。

車内には、標準的なA/Cスイッチや開閉する窓のほか、上下に可動する24インチのディスプレイが設置されています。また、ノートパソコンを置くような可愛らしいテーブルまで備えています。目的地までの時間、仕事をしたりリラックスしたり……。最新のスーパーカー「T.50」を手掛けるゴードン・マレー氏のデザインの幅広さが感じられます。

車椅子での乗車も期待。貨物輸送形態も

現在、車両はシングルシートのみですが、将来的には車椅子や複数人の乗車も考えているといいます。インテリアを省いた状態にすれば、1,100リットルを超える容積を確保でき、貨物輸送への活用もできます。

「Gordon Murray Design」は、今後2〜5年以内に大量生産の準備が整う予定と発表しています。配車や荷物配達サービスに期待ができる自動運転車。安全性を維持しながら軽量化を実現したことにより、製造時間やコスト面でも「MOTIV」は自動運転車実用化の未来の鍵になるのではないでしょうか。

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