シボレーが誇るマッスルカー『カマロ』は、次期モデルではEVの4ドアのセダンになると報じられています。クーペとコンバーチブルは現行モデルで最後になると予想されており、確定ではありませんが、早ければ2023年には生産を終了するという情報もあります。
カマロは1967年に初登場し、2016年に発売された現行モデルで6代目となります。しかし、ここ数年の販売台数は減少しています。2016年には7万2000台以上が販売されたものの、2020年は3万台未満と半数以下にまで減っています。環境規制が厳しくなる中、カマロはその存続自体が危ぶまれていましたが、最新の情報では「カマロ」の名称は引き継がれるようなのです。
自動車メディアAutomotive Newsによると、新型カマロはEVのセダンになるといいます。カマロが2ドアのルーツから逸れるのは初めてのことです。詳細は乏しく、現行モデルと並行して販売されるのか、エンジン車の生産終了後に登場するのかは不明です。
シボレーは最近発売した他のクルマでも論争を巻き起こしました。カマロと並ぶ主力モデルである『コルベット』は、最新世代ではフロントエンジンからミッドエンジンに変更されましたが、一部のファンには未だに受け入れられていないようです。
カマロが電動化すれば、ファンからの反発は避けられないでしょう。しかし、シボレーは電動化の道を避けては通れないはずです。フォードは、新型のEVクロスオーバーに『マスタング・マッハE』という名称を与えたことで、ファンの反感を買ってしまいましたが、販売に悪影響を与えているわけではありません。GMのウルティム・プラットフォームをベースにするであろう「カマロEV」が市場に受け入れられる可能性は十分にあります。
もちろん、性能面ではエンジン車を上回るでしょう。マスタング・マッハEはクロスオーバーですが、現時点ではマスタングシリーズの中でもほぼトップに君臨する性能の持ち主です。経済性や持続可能性を省いても、電気モーターの生み出すトルクは、ドライバーに魅力的な体験を提供してくれます。
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