眼福!最新ハイパーカー ケーニグセグ『ジェスコ』生産開始

ケーニグセグのイメージは奇抜なデザインとよく結びつきますが、それでも目を蕩けさせるような『ジェスコ』のスタイリングには思わず手を打ってしまいます。ジェスコとは、スウェーデンの自動車メーカーであるケーニグセグ最新のハイパーカーであり、同社の歴史上最も過激なモデルとされていますが、意外にもイージーに運転できるモデルでもあるようなのです。

ケーニグセグは今回、オレンジパールに身を包んだジェスコの市販モデルを1台だけ公開しました。随所にシルバーとカーボンファイバーのアクセントを加えた鮮やかな個体で、ケーニグセグによれば、このカラーリングは『CCR』の「視覚的なオマージュ」であるだといいます。

ケーニグセグ『ジェスコ』

もちろん、真のハイパーカーとして世間に認められるためには、目を見張るような塗装以上のものが必要であり、ジェスコはその点でも満足できるものとなっています。2019年の発表時にはケーニグセグ史上最速と謳われたこのクルマは、5.0LのツインターボV8エンジンを搭載し、1,600馬力と1,500Nmの圧倒的なトルクを発揮します。

2種類のバージョンが用意されており、このオレンジ色のモデルのように「標準」の仕様では、主にサーキットでの使用を想定しています。ダウンフォースを得るための巨大なダブルのブーメラン型リアウィングと、刃のようなフロントスプリッターが装備されています。

ケーニグセグ『ジェスコ』

一方、最高速を重視した仕様の『ジェスコ・アブソリュート』では、空気抵抗を抑えるために、リアウイングを外すなどボディワークの平滑化を行っています。ケーニグセグによると、2つのリアフードフィンが高速安定性を確保するとのこと。また、サーキット向けの標準仕様とは異なるホイールを備えています。

ケーニグセグのCEOであり創業者でもあるクリスチャン・フォン・ケーニグセグは、「125台のジェスコとジェスコ・アブソリュートの生産開始に合わせて、このプレシリーズのジェスコを公開できることを非常に嬉しく思います。当社の段階的な拡大の一環として、ジェスコの予備組立は、1万平方メートルの施設で始まります」と語りました。

ケーニグセグ『ジェスコ』

重要な要素の1つは、9速のライト・スピード・トランスミッション(LST)で、ケーニグセグが特許を取得している技術です。9つのフォワードギアと7枚の湿式多板クラッチを組み合わせたこのトランスミッションは、世界最速の変速を実現すると言われています。複数のクラッチを同時に動作させることで、パワーを中断することなくシフトアップ/シフトダウンすることができるとのこと。

こうしたパワートレインに加えて、レスポンスの向上にも注力しています。フロント・サスペンションのアクティブ・トリプル・ダンパー・システム、アクティブ・エアロダイナミクス、そしてカスタム・エレクトロニック・スタビリティ・システムを採用。開発ドライバーのマーカス・ルンドは、ジェスコについて次のように説明しています。

ケーニグセグ『ジェスコ』

「運転していてとても自然な感じがします。アップでもダウンでも、シームレスなシフトチェンジのおかげで、すべてのことがずっと速く起こるのです。遅れがなく、非常に反応が良く、思い通りに動いてくれます。このサイズとパワーのクルマにしては非常に機敏で、フルスロットルでの急な動きでもスピンしません」

ケーニグセグならではの変わったディテールも見られます。その中でも最も目にとまりやすいのは、「スマートクラスター」と呼ばれるメーターパネルです。カーボンファイバー製のステアリングホイールの向こう側にデジタルパネルがあり、ステアリング操作に連動してグラフィックが回転するというギミックが施されています。

ケーニグセグによれば、ジェスコの最初の1台は2022年春に顧客へ納車される予定だといいます。価格は3億円超とも言われていますが、悲しいことに、125台限定のジェスコとジェスコ・アブソリュートはすでに完売しています。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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