一般人がベータテストに?テスラ、自動運転システムの早期アクセス展開

ベータ版ソフトウェアを使用する際には、そのソフトウェアが何に使われるかは問題ではありません。どこかで期待通りに動作しないことがあるからです。コンピューターがクラッシュしたり、スマートフォンが通話できなくなったりしても大惨事にはなりませんが、完全自動運転車用のソフトウェアを一般の人々がベータテストすることは、やや問題があります。テスラは、完全自動運転ソフトウェア「Full Self-Driving Beta 9.0」の早期アクセスプログラムを展開していると報じられています。

このソフトウェアの画面の画像がTwitterで公開されています。車載画面には、Beta 9.0は早期限定アクセスであり、「さらなる注意」を払って使用しなければならないとの指摘が。「最悪のタイミングで間違ったことをする可能性があるので、常にハンドルから手を離さず、道路に細心の注意を払う必要がある」などと記されています。

テスラのFull Self-Driving(FSD)を有効にすると、高速道路以外での車線変更、ナビのルートに沿った分岐点の選択、他の車両や物体を避けての走行、左折や右折などが可能になります。ただし、テスラは、このベータ版ソフトウェアを使用すべきシチュエーションとしては、ドライバーが常に道路を監視し、特に死角の多いカーブや交差点、狭い場所での手動運転にも即座に対応できる場合に限るとしています。

You Tube等でテスラ関連の情報を発信しているTesla Raj氏のツイート。

ベータ版ソフトウェアのその他のアップデートとしては、車載ディスプレイの表示の改善があります。FSD作動時には、ディスプレイ上に周辺情報が追加表示されます。また、バックミラーの上にある室内カメラを使用して、ドライバーが道路を監視しているかどうかを判断し、必要に応じて音声による警告を発します。

この警告は、半自動運転システム「Autopilot」機能が作動しているときに、ドライバーが道路から目を離さないように注意を促すためのものです。ただし、カメラの画像は車外に出ないため、データ共有を有効にしない限り、情報の保存や送信はできないとテスラは指摘しています。

この記事は、スラッシュギアジャパン編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文は、こちら

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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