964型911をEV化 最高出力500馬力 最近人気のレストモッド

ポルシェは、代表的なスポーツカー『911』の電動(EV)化はラインナップの中で最後になると明言しています。かたや、サードパーティのチューニングメーカーなどはクラシックカーのEV仕様を製作することがよくあります。今回ご紹介するのは、Everratiという会社が手掛けた『シグネチャー(Signature)』で、964型911をベースにカーボン製のボディパネルを載せたEVです。

EverratiのCEOであるジャスティン・ルニー氏は、次のように述べています。

「最新のエンジニアリング技術を駆使し、先進的なEVパワートレインを統合することでパフォーマンスをさらに向上させながらも、重量配分や総重量など、オリジナルと同様のドライビングフィールを実現しています。これにより、964型911のような自動車のアイコンが、来るべきゼロ・エミッション・モビリティの時代に向けて、魂を保ったまま生まれ変わることができるのです」

Everrati社の『シグネチャー』 オリジナルの外観に大きな変更は加えられていないようだ。

Everratiのシグネチャーは、ポルシェ純正のワイドボディバンパーにカーボン製のウィングを組み合わせることで、独特のワイドショルダーな外観を実現しています。また、ドアとボンネットには軽量化のためにカーボンファイバーが使用されており、購入者の希望に応じてルーフをカーボンにすることも可能。こうした改造により、シグネチャーは標準の964よりも大幅に軽量化されているとのこと。

ボンネットの下には、250馬力の3.6Lフラットシックスはありません。その代わりに、後輪を駆動する電気モーターと53kWhのバッテリーを搭載し、最高出力500馬力、最大トルク500Nmを発揮します。Everratiによると、0-97km/h加速は4.0秒に達し、1回の充電で約240kmの走行が可能であるとのこと。バッテリーはDC充電に対応しており、10%から1時間で満充電にすることが可能です。

同社のエンジニアリング・ディレクターであり、かつてロータスに勤務していたマイク・カー氏は、次のように語っています。

「わたしがEverrati社に惹かれた価値の1つは、同社のEV技術が共感を持って統合されるよう、細部にまでこだわっていることでした。電動化にあたっては、重量配分、シャシーレスポンス、安全性などの最適化を図り、オリジナルの性能を高め、個性と魂を蘇らせました」

シグネチャーには、ハンドリングを向上させるコイルオーバー・サスペンション、回生エネルギー機能を備えたブレンボ製ブレーキ、そして剛性を高めるためシーム溶接されたモノコック・シャシーが採用されています。さらに、ハンドリングと快適性を両立させるために、トラクティブ社製のアダプティブ・ダンパーを装着することも可能。インテリアでは、電動シート、新しいメーター、ポルシェ・クラシックからの特注インフォテインメント・システムを採用しています。

Everrati社の『シグネチャー』 クラシックカーのレストモッド、特にEV化は最近多く見られるが、総じて費用は安くない。

911の電動化にはさまざまな意見があるでしょう(特にペトロール・ヘッドの方からすると、嘲笑の対象となるかも)。ただし、Everrati社が提示する価格については意見が一致するかもしれません。964型911のチューニング費用は250,000ポンド(約3,880万円)となっており、これにはベース車両の本体価格は含まれていません。安くはない、ですよね?

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

One Comment

  1. トラの字 Reply

    「ボンネットの下には、250馬力の3.6Lフラットシックスはありません。」
    RRだから元からないでしょ
    勉強不足なライターさん

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