映画「栄光のル・マン」でおなじみポルシェ『917K』オークション出品 ガルフカラーが映える

60年代、70年代に活躍した大物俳優といえば、スティーブ・マックイーンが代表的です。マックイーンは、「ブリット」や「栄光のル・マン」など、数々の名作に出演してきました。今年の夏にオークションに出品予定の1970年製ポルシェ『917K』は、映画「栄光のル・マン」のファンにとっては馴染み深いものでしょう。

917Kは、水平対向12気筒の空冷エンジンを搭載し、時速230km以上のスピードを出すことができるレーシングカーです。現役時代は、耐久スポーツカーレースの性能の基準を塗り替え、世界選手権で3シーズンにわたって圧倒的な強さを誇っていました。この個体はシャシー026で、JWオートモーティブ・エンジニアリング/ガルフ・レーシングチームから1970年のル・マン24時間レースにエントリーした3台のうちの1台です。

オークションに出品予定のポルシェ『917K』。スパイダーに改造後、再びクーペとして復元された。 RMサザビーズより

ガルフのリバリーは、レーシングカーを代表するカラーリングの1つであり、この917Kはベルトラインに至るまでルーフ全体がオレンジ色に塗られていることで知られています。他の2台はオレンジのセンターストライプが入っていました。レースナンバーは22で、デビッド・ホッブスとマイク・ヘイルウッドがステアリングを握りました。ル・マンでは49周を走り、一時は総合3位まで順位を上げました。

しかし、50周目にハイドロプレーニング現象を起こしてクラッシュし、完走することはできませんでした。レース後、チームはシャシーを修理して031と改番し、917スパイダーとしてボディを作り直して1972年のインターセリエ(グループ7)に参戦。その後も長年にわたってレースに参戦し、成功を収めてきました。

現在は、10年以上前にこのスパイダーを手に入れた匿名の「紳士(gentleman)」が所有しているとのこと。オリジナルのクーペ仕様にフルレストアされています。8月13日から14日にかけてカリフォルニア州モントレーで開催されるRMサザビーズのオークションに出品される予定で、価格はまだ明らかにされていません。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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