マツダは、電動クロスオーバー『MX-30』を米国市場に導入すると発表しました。EV仕様は2021年秋に販売店に並ぶ予定ですが、2022年に発売予定のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)仕様には、発電用エンジンとしてロータリーエンジンが採用されるといいます。
MX-30 EVは35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1基の電気モーターで144馬力、271Nmのトルクを発生させて前輪を駆動します。WLTPサイクルで124マイル(約200km)の走行が可能とされていますが、米国EPAのテストでは数値が下がり、最終的には160km以下と評価される可能性もあります。
広大な米国においては、消費者の航続距離の不安を拭うには物足りない数値と言えるでしょう。マツダもそのことを認識しているようで、今のところはカリフォルニア州でのみ販売する予定だといいます。充電については、50kWのDC急速充電に対応しており、約36分で0〜80%の充電が可能とされています。
また、マツダはMX-30のプラグイン・ハイブリッド仕様の導入も予定しており、このモデルにロータリーエンジンが搭載されます。『RX-7』や『RX-8』をはじめ、かつて一世を風靡したマツダのロータリーエンジンの復活です。ロータリーエンジンは発電機として使用され、車輪を直接駆動することはありません。外部からの充電も可能な、シリーズ式のプラグイン・ハイブリッドということになります。
ロータリーを積むMX-30のプラグイン・ハイブリッドは、2022年に発売される予定です。価格は現段階では公表されていません。
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