最速セダン誕生 ダッジ・チャージャーSRTヘルキャット レッドアイ

ダッジがチャージャーSRTヘルキャット レッドアイ(Charger SRT Hellcat Redeye)を発表しました。時代に逆行するように大排気量の最新モデルを次々と投入しているダッジ。なかでも「レッドアイ」の名を冠する新型チャージャーは、世界最速の4ドアセダンとして世に躍り出ました。

パワートレインはヘルキャットの6.2L HEMI V8エンジン。ダッジは標準の2.4L IHIスーパーチャージャーを外し、より大きな2.7Lの過給機を搭載するスペースを確保しました。

スーパーチャージャーの排気量増加に伴い、ブースト圧もアップグレードしています。ブースト圧は14.5psiで、純正ユニットの11.6psiを大きく引き離しています。また、回転数のレッドラインは6,500rpmまで上げられました。

その結果、最高出力797馬力/最大トルク958Nmという驚異的なパワーを得たのです。

この数字は、チャージャーSRTヘルキャット レッドアイを世界で最もパワフルな4ドアセダンにするのに必要十分。ダッジによると、トップスピードは326km/hに達するといいます。

さらに、2つのデュアルステージ燃料ポンプ、より頑丈なピストンとコネクティングロッド、バルブトレインを採用したほか、潤滑性の向上が図られています。

また、大量の空気を供給するために新しいパフォーマンスフード、メールスロットグリル、ホイールライナーから冷たい空気を吸い込む冷気導入口が採用されています。

これらの変更により、通常のヘルキャットよりも空気の流れが18%改善されました。

最も興味深いのはSRTパワーチラーです。エアコンの冷媒を利用して熱交換器を冷却するもので、これにより、吸い込んだ空気をさらに45度冷やすことができます。

冷たい空気は熱い空気よりも密度が高いため、各燃焼サイクルでより多くのパワーを引き出すことが可能です。ダッジによれば、1/4 マイル(402m)を時速207km、10.6秒で駆け抜けるとのこと。

また、ドライブシャフトやアクスルなど、足回りも強化されています。20インチ×11jの新ホイールと、フレアー形状のフェンダーアーチと相まって、見る者を威嚇するような雄姿を見せてくれます。

800馬力に迫るパワーを持つ唯一の4ドアセダンで、来年初頭の納車開始が予定されています。

受注はこの秋から開始。価格はまだ発表されていませんが、85,000ドル(914万円)前後からと予想されています。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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