BMWの最新SUV iX3量産開始が秒読み段階

BMWは、新型の電動クロスオーバーiX3の生産準備を完了したと発表しました。中国と欧州の公道走行に必要な認証を取得したとのことです。年内の納車開始を目指しているBMW iX3は、同社にとって初の試みを多く含んでおり、今後ラインナップ上で重要な位置を占めるEVです。

また、iX3はBMW最新のeDrive技術を初めて採用したモデルでもあります。第5世代となったeDriveは、電気モーターだけでなく、トランスミッションとパワーエレクトロニクスといったコンポーネンツに特徴があります。

BMWによると、これらコンポーネンツの大幅な小型化によりスペースに余裕が生まれ、従来の電気駆動システムに比べて軽量化されるとのこと。また、さまざまな駆動方式やパワートレインに対応し、複数のモデルに使用できる柔軟性を持ちます。

バッテリーもより強力な高電圧のものを使用できます。コンポーネンツはモジュール化されているため、サイズやボディ形状を問わず幅広い価格帯で適用可能です。また、電気モーターの素材にはレアアースを一切使用していないため、環境面でもメリットがあります。

iX3の航続距離は、WLTPのテスト・サイクルでは約440kmと見込まれています。現時点では中国と欧州市場に投入予定ですが、すでにホモロゲーションテスト(認証試験)を実施しており、これもまた初めてのことだとBMWは伝えています。

iX3の開発責任者であるアルノ・ケラー氏は、「中国と欧州でEVモデルのホモロゲーション・プロセスを同時に完了したのは、これが初めてです」と述べています。このプロセスでは、わずか4週間で340時間以上、4,700マイル(約7,560km)を超えるテスト走行が行われたとのこと。

一方、生産はこれまで試作車を製造してきた瀋陽市大東区のBBA工場で行われます。この夏の終わりに生産を開始し、年末までに納車が始まる見込みです。通常の内燃機関搭載仕様のX3と同じラインで製造し、需要に応じて台数を増やすことができます。

林 汰久也

愛知県在住 27歳。ハウスメーカーの営業を経て、IT企業のメディア事業に参画。記事制作ディレクターとして店舗紹介記事などの制作に携わる。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。

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