横転したトラックにテスラが衝突:回避システムに不具合の可能性

台湾で6月1日、テスラの半自動運転機能「オートパイロット」をオンにしたクルマが、高速道路で横転したトラックに衝突するという事故が起きました。自動運転技術については非常に多くのメーカーが取り組んでいるものの、現時点ではあくまで「ドライバー補助」に過ぎません。オートパイロット使用中のテスラ車の事故は、これまでにも複数報告されていますが、今回の事故はそれらと少し異なる点があります。

テスラはこれまでにも、オートパイロットシステムに運転を任せている間もドライバーは道路から目を離してはいけない、と公式に伝えてきました。“自動運転”などと誤解を生むようなシステム名称ではあるものの、ドライバーはいつでも手動で制御できるようスタンバイしておく必要があります。

今回、事故を起こしたテスラ車のドライバーは、台湾の国道1号線で横転したトラックからオートパイロットが回避できないことがわかった時に「ブレーキを踏んだ」と主張しています。この主張は、タイヤから煙が出ている映像によって裏付けられています。当時、車両は時速110km/hで走行していたため、衝突を回避するには遅すぎたのかもしれません。幸いなことに、ドライバーは生き残って自分の主張を伝えることができました。

現時点では事故原因に関する詳しい報告はありません。しかし、そもそもテスラのオートパイロットは、横転したトラックを回避すべきでした。事故直前、障害物を正しく認識できていなかった可能性があり、だとすればソフトウェアに致命的な欠陥があるということになります。

先述の通り、オートパイロット中の事故は過去にも複数件発生しています。今回の台湾での事故が、これまでのケースと少し違うのは、ドライバーが「完全に不注意ではなかった」という証拠があることです。さらに不可解なのは、トラックのような大きな障害物に対し、「回避システムが作動しなかった」ということ。もしオートパイロットに不具合が生じていたのであれば、悲惨な事故が繰り返される前に修正されることを願います。

林 汰久也

愛知県在住 27歳。ハウスメーカーの営業を経て、IT企業のメディア事業に参画。記事制作ディレクターとして店舗紹介記事などの制作に携わる。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。

4 Comments

  1. ゾンビ Reply

    手動運転の前車が全てスムーズに回避しているのに、AP(自動運転)のテスラ車だけが回避できずに衝突した。中途半端な自動運転機能(AP)を過信するあまり前方注視が疎かになるのが原因だ。
    即刻、APの中止を求めるのが良い。
    東名高速の綾瀬での事故や中央道岡山での死亡事故と、全く同じことが繰り返されている。

  2. はやぶさ Reply

    横転したトラックに衝突て、今の日本の自動ブレーキ付きの車なら簡単にとまれているのと違うのかな。

    1. ふかひれの姿煮 Reply

      自動ブレーキシステムは性能良い種類でも相対速度50km/hがいいところなので
      停止車両に向かって100km/hからの自動ブレーキは多分ぶつかります。
      自動運転は何でもかんでも検知してると走れなくなるのである程度無視して走行しています。緊急ブレーキシステムとは相反するシステムなんですよね。

  3. Ugougo Reply

    どの距離で検知したかにもよりますが、110キロの速度で止まるクルマは今のところ無いでしょう。例え110キロで止まれるとカタログにあったとしても、ソレは新車の状態の時で、タイヤの摩耗、ブレーキデイスクの摩耗、そして天候・雨や雪等の場合等でカタログ通りには止まりません

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