新型BMW 5シリーズ詳細:マイナーチェンジによる変更点は?

BMWに新型5シリーズが登場しました。プラグイン・ハイブリッドをお探しの方にも、よりパンチの効いた車をお探しの方にも、この最新のドイツ製セダンがお似合いでしょう。7代目となるBMW 5シリーズは、530iを皮切りに、523馬力のM550i xDriveまでがラインナップされています。今回のマイナーチェンジによりどう進化したのか、各モデルを紹介していきましょう。

外見上、最も明らかな変更点はフロントグリルです。おなじみの「キドニーグリル」を踏襲していますが、最近のモデルに見られるように大型化(幅と高さ共に拡大)されて、フロント・バンパーに食い込むようになっています。

同時に、縦に並ぶスレートもより強調されて存在感を増しています。両サイドには薄型のアダプティブLEDヘッドランプが標準で装備されています。L字型のデイタイムライトが2灯ずつあり、ターンシグナル(ウィンカー)としても機能します。

リヤでは、台形のテールパイプフィニッシャーとL字型テールランプを新たに採用しています。スポーティな「Mスポーツパッケージ」では、フロントとリアのバンパー形状変更、フロントのエアインテークを大型化およびメッシュ化、リア・ディフューザーの変更などが施されます。

インテリアでは、12.3インチのスクリーンを備えた「Live Cockpit Professional」デジタルインストゥルメントクラスター(ドライバー正面)と、10.25インチ(12.3インチはオプション)のセンタータッチスクリーン「iDrive 7」が搭載されています。Apple CarPlay、Android Autoに対応しているほか、ダッシュボードにはコントラスト・ステッチが施されたセンサテック素材を採用しています。ダコタレザーとナッパレザーはオプション設定。スポーツシートと、40:20:40の分割可倒式リアシートは標準装備です。

2021年モデルの530iと530i xDriveには、最高出力248ps/最大トルク350Nmを発揮する2.0L 直列4気筒ターボエンジンが採用されています。0-96km/h加速は5.9秒で、トップスピードはオールシーズンタイヤで時速210km/h、パフォーマンスタイヤで250km/hです。

一方、530eと530e xDriveでは、eDriveハイブリッドシステムを採用しています。181馬力の2.0L ガソリンエンジンと107馬力の電気駆動ユニットが組み合わさったもので、後者は8速ステップトロニック・トランスミッションに統合されています。12kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、総出力は288ps、最大トルクは410Nmを引き出します。ドライブモードを「SPORT」にすると、電気ブースト機能「XtraBoost」により最大10秒間、40psの出力を追加することができます。0-96km/hは5.7秒、最高速度はオールシーズンタイヤで210km/h、パフォーマンスタイヤで235km/h(530e xDriveは230km/h)です。

そして540iと540i xDriveには、3.0L 直列6気筒ターボエンジンが搭載され、最高出力335ps/最大トルク450Nmを発揮します。0-96km/hは後輪駆動モデルで 4.9秒、または全輪駆動モデルで 4.6秒。最高速度はオールシーズンタイヤで210km/h、パフォーマンスタイヤで250km/hとなっています。48Vのマイルドハイブリッドシステムは、一時的に最大 11ps のパワーを加えます。

全車に8速ステップトロニック・トランスミッションが搭載されており、ナビゲーションシステムやACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)のレーダーと連動して、道路状況や交通状況に応じたスマートなシフトチェンジを実現。例えば、自車前方を走行する車両と距離が縮まった場合、自動的にシフトダウンしてエンジンブレーキをかけて減速します。

Mスポーツパッケージでは、Mスポーツサスペンションを装備して車高が10mm低くなります。540i/540i xDriveには、電子制御式ショックが各車輪の減衰を個別に調整する「ダイナミック・ハンドリング・パッケージ」が用意されています。

BMW M550i xDrive セダン

少なくともM5の新型が登場するまでは、このM550i xDriveが最もパワフルなモデルと言えるでしょう。Mスポーツパッケージのエアロダイナミクス・キットが装備され、トランクリッドスポイラー、セリウム・グレー(Cerium Grey)のサイドミラーキャップ、グリル、フロントのエアインテークなどスポーティな外装となっています。エキゾーストフィニッシャーにはブラッククローム、窓のサッシにはハイグロスブラックを採用しています。

内装はダコタレザーが標準装備で、ナッパレザーはオプション設定となっています。ダッシュボードにはブラウンのステッチが施されたセンサテック素材を採用。シートは「Mマルチ」バージョンです。

最も重要なのは、言うまでもなくエンジンです。4.4L V型8気筒ツインパワーターボで、最高出力523馬力/最大トルク750Nmを発揮。0-96km/hは3.6秒で、トップスピードはオールシーズンタイヤを装着して210km/h、パフォーマンスタイヤを装着して255km/hです。トランスミッションには、シフトチェンジの高速化、パドルシフター、ローンチコントロールを備えた「ステップトロニック・スポーツ(Steptronic Sport)」が標準装備されています。

足回りはアダプティブ M サスペンション(Adaptive M Suspension)が標準ですが、アダプティブ M サスペンション・プロフェッショナルへのアップグレードも可能です。後者を選ぶと、アクティブ・ロール・スタビライザーおよびインテグラル・アクティブ・ステアリングが追加されます。ホイールは19インチが標準で、20インチもオプションで用意されています。

新技術を満載

BMWは自動運転・安全技術に手を抜いていません。全車にステアリング補正機能付き車線逸脱警報、ブラインドスポットおよびクロス・トラフィック・ウォーニング、自動ブレーキなどが装備されています。オプションとして、ACC、ハンズフリーコントロール付きのエクステンド・トラフィックジャム・アシスト、車線維持アシスト、さらには、車両に問題が発生して走れなくなった場合に道路脇に誘導してくれるエマージェンシー・ストップ・アシストまで含まれています。

ナビゲーションには 3Dグラフィックを標準装備し、自車周囲に存在する車やトラック、バイクの位置を表示します。オーバーレイ表示されるグラフィックは、アシスタンス・システムが支援することができる操作を示しています。また、リアルタイムの交通データを分析して、より効率的なルートの算出とダイナミックなルート変更を可能にします。

パーキング・アシスタンス・パッケージでは、パノラマ・ビューと3Dサラウンド・カメラ・ビューを追加できます。また、バックアップ・アシスタント(リバース・アシスト)が時速35km/h以下で走行した直近50mの軌跡を記録し、それを遡ることで狭い道や袋小路からの脱出を支援します。ドライブレコーダー用の車載カメラはセキュリティ・ログとしても機能します。

また、ボイスコントロール機能を搭載し、「Hey BMW」と呼びかけることで窓の開閉やエアコンの調整などができるようになりました。さらに、学習したルーティンに従って走行することもできます。例えば、会社の駐車場でゲートをくぐる時、IDをスキャンするためにいつも窓を開けるようにしていれば、そのパターンを学習し、GPS座標を利用して会社に到着時に自動的に窓を開けるようになります。

マイナーチェンジモデルの日本導入は?

2021年モデルのBMW 5シリーズセダンの北米向け価格は以下の通り。日本への導入予定は未確認なので、ご参考までに。

  • 530iセダン:54,200ドル(581万円)
  • 530i xDriveセダン:56,500ドル(606万円)
  • 530eセダン:57,200ドル(613万円)
  • 530e xDriveセダン:59,500ドル(638万円)
  • 540iセダン:59,450ドル(637万円)
  • 540i xDriveセダン:61,750ドル(662万円)
  • M550i xDrive セダン:76,800ドル(823万円)

欧州及び北米市場では今年7月から発売されるとのことです。日本への導入予定も近いうちに明らかにされるでしょう。楽しみに待ちたいところです。

林 汰久也

愛知県在住 27歳。ハウスメーカーの営業を経て、IT企業のメディア事業に参画。記事制作ディレクターとして店舗紹介記事などの制作に携わる。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。

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