ますます進化を遂げるデジタル一眼レフカメラ――。最近では、エントリーモデルのカメラでも手軽に4K動画の撮影ができるようになっています。そして、今月13日(木)にキヤノンが開発発表したフルサイズミラーレス一眼「EOS R5」は、なんと8Kに対応! 今回、カメラの全貌は明かされませんでしたが、キヤノンはその機能の一部を公開しています。
約30年の歴史に新たな「EOS Rシステム」
キヤノンは30年余り、EFマウント/EFレンズを展開してきましたが、2018年に新しくRFマウント/RFレンズを採用した「EOS Rシステム」を開発しました。同システムは、レンズ設計の自由度を高める大きなマウント径、ショートバックフォーカス、ボディ・レンズ間の高速通信システム、という特長を備えており、更なる高画質化と利便性の向上を目指しています。
2018年10月に初号機「EOS R」を発売。昨年は、3月に小型・軽量が特長の「EOS RP」、12月に天体撮影専用と銘打った「EOS Ra」を発売し、ラインナップを増やしています。
公開された6つの特長
EOS R5は、CMOSセンサーや映像エンジン、光学などの技術を結集した「EOS Rシステム」の特徴を生かし、高速連写や8K動画撮影ができるようになっています。また、通信機能や操作性を高めることで、ワークフローの効率化が期待できます。キャノンは、「EOS R5」を次世代フルサイズミラーレスカメラの第一弾としており、2020年中の発売を目指しています。
以下、公表されているEOS R5の情報です。
- 新開発のフルサイズCMOSセンサー搭載
- 電子シャッターで最高約20コマ/秒、メカシャッターで最高約12コマ/秒の高速連写が可能に
- 8K動画撮影に対応
- レンズ内手ぶれ補正と並行して機能するボディ内手ぶれ補正。キヤノンでは初搭載
- メモリーカードを二つ挿して使用できる「デュアルカードスロット」
- キャノンの自社クラウドサービス「image.canon」へ画像を自動転送
発売は早くて五輪前? レンズも続々
EOS R5の発売時期について、キヤノンの開発発表では年内中としており、詳細は触れられておりせん。しかし、日刊工業新聞によると「EOS R5は、早ければ東京2020オリンピック・パラリンピック前に投入する方針を固めた」といいます。スポーツ撮影に適した高速シャッターはもちろんのこと、ミラーレス一眼というコンパクトさで8K動画の撮影ができたり、デュアルカードスロットを搭載していたり、EOS R5はプロユースをより意識した高性能なカメラといえるでしょう。
EOS R5の開発発表では同時に、今後発売予定のRFレンズとエクステンダー(カメラボディとレンズの間に装着して焦点距離を伸ばすテレコンバージョンレンズ)の名前も明らかにしています。
- RFレンズ”RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
- エクステンダー RF1.4×
- エクステンダー RF2×
これら3機種を含む計9機種のRFレンズが2020年中に加わる予定です。
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