Googleは、2020年12月に3Dオーディオのスタートアップ企業であるDysonics社をひっそりと買収したと報道されました。USPTO(米国特許商標庁)に最近提出された書類によると、複数の従業員がLinkedInでGoogleを雇用主として記載していることから確認されたようです。Googleはこの買収についてコメントしていませんが、このスタートアップの特徴から、Pixel BudsやNestスピーカーの明るい未来を示唆しています。
近年、人気が高まっている技術
この買収は、Protocolが最近発見したもので、このビジネスの動きを明らかにしたUSPTOの申請書を引用しています。Dysonics社は、リスナーに距離感を感じさせる空間オーディオなど、没入型の3Dオーディオを専門とする小規模なスタートアップでした。
この種のオーディオ技術は近年、人気が高まっています。例えば、Deezerなどの企業による3Dオーディオの音楽ストリーミングのオプションが開始されたり、ポッドキャスト市場にも空間オーディオが登場する兆しがあります。
Appleに対抗する新たな製品に期待
今回の報道によると、Dysonics社の従業員のLinkedInのプロフィールには、Google社で働いていることが記載されており、ある従業員は「オーディオハードウェア」、またある従業員は「Googleの様々なハードウェア製品のオーディオアルゴリズム」を担当しているといいます。
Googleがこの買収をどのように活用するかは不明ですが、AppleのAirPods ProおよびMaxモデルに対抗できる、将来のPixel Budが登場するかもしれません。Appleの真のワイヤレスイヤホンは、いずれも同社がリスナーを包み込む劇場のようなサウンドとうたう、空間オーディオをサポートしています。
この技術を利用して、GoogleはさまざまなNestスピーカー製品を強化する可能性があります。また、仮想現実や拡張現実を含む、空間的なオーディオ体験を提供するまったく新しいオーディオ製品を準備している可能性もあります。ただし、Googleはこのニュースについてコメントしていません。
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