ランドローバーの中核をなすSUV「ディスカバリー」の改良新型が発表されました。スタイリングのアップグレードや新システムの追加、使い勝手の良い機能を多数搭載しています。また、パワートレインには初めてマイルド・ハイブリッドが用意されました。
エクステリアの変更点として、まずデイタイムランニングライト(DRL)を備えたマトリックス LED ヘッドランプが挙げられます。DRLは4本のラインで構成されていましたが、切れ目のない1本のラインとなっています。フロントグリルは「ディスカバリー・スポーツ」との共通点も多い形状に変更。ホイールは20インチ、21インチ、22インチが用意されています。
フロントバンパーはブラックのアンダーラインと繋がるデザインを採用し、視覚的に車体が低く見えるようになっています。リアバンパーも同様のデザインを採用。テールランプやテールゲートもよりスタイリッシュな形状になりました。
インテリアには多くの改良が加えられています。センターコンソールのデザインが一新されたことで、11.4インチの大型タッチスクリーンとランドローバーの車載システム「Pivi Pro」を搭載するスペースが確保されました。これはバックアップバッテリーを備えており、エンジンスタート時の読み込み速度がスムーズになるだけでなく、操作性も向上しています。
2基のLTEモデムを搭載し、OTA(無線)アップデートやメディアのストリーミングに対応。最大8台の端末に接続可能なWiFiホットスポットも装備。Apple CarPlayとAndroid Autoが搭載されており、Bluetoothのワイヤレス接続にも対応しています。また、最大15Wのワイヤレス充電パッドも備えています。
新しいHVAC(エアコン)システムは、PM2.5を除去する空気清浄と、空気のイオン化機能を搭載しており、クルマに乗り込む前から清潔な車内環境を保つことができます。2列目のセンターコンソールにもエアコンの吹き出し口を追加。1列目と2列目にシートヒーターを備えているほか、シートのスライド量延長やシートクッションの改良により快適性を向上させています。
アナログメーターは12.3インチのインタラクティブ・ドライバー・ディスプレイ(デジタルメーター)に変更。カラーのヘッドアップ・ディスプレイもオプションで用意されています。ステアリングホイールは新しい4本スポークのデザインとギアセレクターを採用。1列目のシートバックにはタブレットホルダーを内蔵し、2列目でタブレットを簡単に装着できるようになりました。また、4つの12V電源と複数のUSB-Aポートを備えています。
実用的な新機能はこれだけではありません。オプションのジェスチャー・テールゲートは、リアバンパーの下で足を振ると開きます。トランク容量は、2列目と3列目を倒した状態で2,100L、1列目まですべて倒すと、2,360Lを確保できます。シート自体はPivi Proタッチスクリーンを介してリモートで収納またはポップアップすることが可能です。
第2世代となるランドローバー・アクティビティ・キーは、物理的なキーの代わりにタッチスクリーンを搭載し、ロック、ロック解除、エンジン始動を行うことができます。
パワートレインは、エントリーグレードの「2.0L S」で2.0L 直列4気筒ターボを搭載し、296馬力を発生。「3.0L S R-ダイナミック」では、3.0L 直列6気筒マイルド・ハイブリッドを搭載して355馬力を発揮します。
両モデルともにエアサスペンションを標準装備し、最大115mmの車高調整が可能です。ドライブモードには900mmまでの水深に対応できる「ウェイド」モードが新たに追加されました。牽引能力は最大3,700kgで、牽引のアシスト機能も充実。また、フロントカメラを使用して、ディスプレイ上にボンネットを「透視」して足元の映像を表示するクリアサイト・グラウンド・ビューも用意されています。
今回、ディスカバリーでは初となる「R-ダイナミック」パッケージが設定されました。フロントグリル、クラッディングパネル、フェンダー、ルーフにグロスブラックのアクセントが施されるほか、インテリアではツートンレザーとコントラストステッチを採用しています。
北米での販売価格は、2.0L Sが53,900ドル(557万円)、2.0L S R-ダイナミックは56,400ドル(582万円)から。3.0L S R-ダイナミックは61,900ドル(639万円)から。最上位グレードの「3.0L HSE R-ダイナミック」は68,900ドル(712万円)からとなっています。
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