ホンダがアメリカで展開する高級車ブランドのアキュラは、新型スポーツセダン「TLX」をパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに投入すると発表しました。さらに、ハイパフォーマンスな「TLX タイプS」の詳細スペックも公開。ヒルクライムには公式ペースカーとして登場します。
パイクスピークはロッキー山脈にある山の1つで、毎年過酷な公道レース、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが開催されることで知られています。このレースは別名「雲へ向かうレース」とも呼ばれます。
アキュラにとってレースは、ブランドの中心的価値である「Precision Crafted Performance」のDNAを表現する重要な要素であり、パイクスピークをパフォーマンス技術の実験場として活用しているとのことです。
しかし、アキュラはプロのレーシングドライバーを雇うのではなく、ボランティアのR&Dエンジニアからなる独自のチームを編成し、車両の開発、準備、レースを行っています。
パイクスピークへの投入と同時に、TLX タイプSのスペックも明らかになりました。
エンジンには最高出力355馬力、最大トルク480Nmを発生するV6ターボを採用。正直なことを言うと、SlashGear編集部としてはもっとパワーのある仕様を切望していたのですが、先代のTLXよりも65馬力以上アップしています。
10速ATと優れたSH-AWDシステムを介して、四輪すべてにパワーが供給されます。MTの設定はありませんが、10速ATの性能向上には期待できそうです。
また、アダプティブダンパーも標準装備し、BMW「M340i」やアウディ「S4」に対抗します。ホンダの高性能モデル「タイプS」は、12年ぶりの復活となります。
アキュラはパイクスピークに、レース仕様のTLXを2台と「NSX」のタイムアタックバージョンの計3台を出場させます。そして先述の通り、TLX タイプSは公式ペースカーとして採用されています。
2021年モデルのアキュラTLXは今秋に、タイプSは来春に発売される予定です。
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