日産の電動クロスオーバー「アリア」が7月中旬にデビューすることが明らかになりました。昨年、アリア コンセプトとして公開されたこの新型クロスオーバーは、日産が“電動化”と“エモーション”の両方を視野に入れたラインアップの刷新を迫られている中での登場となります。
5月の発表では、全世界でラインナップの20%を削減し、少なくとも2つの工場を閉鎖するとしていました。また、4つの主要カテゴリーに焦点を当てて、総生産台数を削減する予定です。
日産はこれからCセグメントとDセグメントを中心に、GT-Rや新型Zのようなスポーツモデルにも力を入れていきます。そして重要なEV分野の先駆けとなるのがアリアです。
電動化の旗印の下、日産は完全EVモデルとハイブリッド車を並行して販売していきますが、アリアはEVのみとなります。
アリアの公式発表は7月15日。日産が発売を予定している EV8車種のうち、最初の1台となります。
アリヤは全輪駆動の電動パワートレイン「e-4ORCE」を搭載する予定で、これは現在のリーフに搭載されているものをアップグレードしたものです。日産車では初めて2基のモーターを使用します。
前後1基ずつのモーターで各車軸を駆動し、回生ブレーキと各ホイールのブレーキ制御によって前後左右にトルクを移動させることができます。これまでの日産車にはなかった高精度のシステムです。
こうした技術の集合により、魅力的なドライビング体験と、さまざまな路面状況での安定性向上を実現します。
もう1つの注目すべき点は、最新の運転支援システム「プロパイロット2.0」を搭載することです。ドライバーが道路状況に注意を払っているかどうかをモニタリングするほか、ハンドルを軽く操作するだけで自動的に車線変更を行ってくれる機能を備えます。
プロパイロット2.0は日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、中国でも導入されることが分かっています。世界的に見れば決して革新的なシステムというわけではありませんが、日産車の価値をこれまで以上に高めることは間違いないでしょう。
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