新型アウディQ5デビュー 進化したデザイン、PHEVも投入

アウディから新型Q5が発表されました。アウディにとってベストセラーSUVであり、非常に重要なモデルの改良です。そして、プラグインハイブリッド「TSFI e」とスポーティな「SQ5」がラインナップ。引き締まったスタイリングと、最新のテクノロジーに注目です。

Q5は、初代で160万台を販売したアウディの大ヒットSUVです。2021年モデルの新型Q5では、基本的なシルエットはそのままに、近年のアウディ車に見られるような華やかさを加えています。

新型では19インチの5本ダブルスポーク(ツートン)ホイールや、20インチの5本スポークなどを用意。17インチから21インチまで幅広く選べます。

また、シングルフレームグリルが刷新され、編み込んだようなヘキサゴン形状になった点も特徴です。その両サイドには、デイタイムランニングライト付きヘッドランプを採用。LEDヘッドランプが標準装備され、オプションでマトリックスLEDライトも選択可能です。

テールランプにはデジタルOLED(オプション)を設定。6セグメントからなる3つの有機ELパネルを組み合わせたOLEDランプは、リアエンドに個性を与えます。

新型Q5は、先代モデルよりも若干全長が長くなっていますが、全高や全幅は変更されていません。リアシートはオプションでスライド式にすることができ、トランク内の容量は550L(通常)~1,550L(最大)となっています。

折りたためる可変フロアマットを備えるほか、パワーテールゲートはオプションとなります。

インテリアには、本革シートやウォールナット材といった上質な素材をふんだんに採用。コントラストステッチとハイグロスブラックのインテリアトリムにより高級感を演出しています。

米国市場向けには3つのモデルが用意されます。

Q5 45 TFSIクワトロは、最高出力261馬力/最大トルク270Nmを発揮する2.0L 直列4気筒ガソリンターボを搭載。ベルト駆動式スターター/ジェネレーターの12Vマイルドハイブリッドシステムは、エンジン出力には直接影響しないものの、燃費の向上に貢献します。

トランスミッションは7速Sトロニックで、全輪駆動が標準仕様です。

Q5 PHEV 55 TFSI eクワトロは、2.0L 直列4気筒ターボに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルです。モーターは、エンジンとトランスミッションの間に挟み込むように搭載。最高出力362馬力/最大トルク500Nmを引き出します。バッテリーサイズは14.1kWh。

19インチホイールが標準装備で、グリルも専用デザインに変更された「Sライン・エクステリアパッケージ」を装着しています。

一方、「スポーツプラス・パッケージ」 を選ぶとアダプティブ・エアサスペンション、20インチ10本スポークホイール、スポーツシート(フロント)、ダイナミカ・レザー、アルミトリムが追加されます。PHEVには、ウルトラブルーやディストリクトグリーンなどのカラーバリエーションも用意されています。

3.0L TFSIではV6エンジンを搭載し、最高出力349馬力/最大トルク500Nmを発生します。8速ティプトロニックトランスミッションと、アダプティブダンパーを標準装備。オプションでは、車高と硬さの調整が可能なエアサスペンションに加えて、可変ギアレシオのダイナミック・ステアリングを選べます。

ホイールはプラチナ仕上げの20インチを装着。ほかにも21インチ5本Vスポークのツートンカラーホイールや、ポリゴンデザインの21インチ5本スポーク(シルバー)も設定されています。

全グレードには、10.1インチ(1540×720)のタッチスクリーンと、MIB 3ソフトウェアを内蔵した最新のMMIインフォテインメントシステムが搭載されています。

センターコンソールのコントローラは取り外され、ステアリングのボタンやタッチ、音声で操作します。Apple CarPlayはワイヤレスで接続可能。

MIB 3には多くの新機能が含まれています。ホーム画面のUIは好みに合わせてカスタマイズできます。ボイスコントロールはオンラインに接続することで、声の認識機能や得られる情報を改善。

交通の流れ(車線ごとに表示)や駐車場情報などのライブデータが新たに追加され、駐車場の空きスペースを見つけやすくなりました。エリアによっては信号機とも連携し、信号が変わるタイミングなど、効率よく走行するためのアドバイスが得られます。

アウディはまた、クラウドの活用にも力を入れています。ドライバーのプロファイルはリモートで保存されるようになり、今後は互換性のあるアウディのどのモデルからでもアクセスできるようになります。

安全装備としては、車線逸脱警報、フロントとリアのパーキングセンサー、アウディサイドアシスト、リアクロストラフィックアラートを全車標準で搭載。アクティブレーンアシスト付きアダプティブクルーズコントロールに加え、360度カメラも追加可能。

そのほか、ステアリングヒーターやヘッドアップディスプレイもオプションで選ぶことができます。

米国での価格は43,300ドル(464万円)からで、PHEVは51,900ドル(556万円)から。SQ5は52,900ドル(566万円)からとなります。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です