フェイスブックは、複数のユーザーで無料のビデオチャットができる「Messenger Rooms」をリリースしました。このプラットフォームの使用は、すでに「Facebook」のアカウントや「Messenger」のアカウントを持っていれば比較的簡単で、近い将来、多くのユーザーに普及していく可能性があります。これは明らかに、新型コロナウイルスの世界的なパンデミック、それに伴うテレワークの広まりを受けて、「Zoom(ズーム)」や他のビデオチャットサービスの利用者急増に対するフェイスブックの可能な限りの対応といえます。
無料サービス、時間制限なし
米国をはじめとする一部地域のユーザーは、現地時間の24日午後から「Messenger Rooms」を利用できるようになりました。「Messenger」に『ルームを作成』ボタンがないバージョンの「Facebook」を使っている人は、アプリをアップデートしてください。ユーザーはMessenger Roomを作成し、「Facebook」のアカウントを持っていない人もビデオ通話に招待することができます。
サービス開始時には、ルーム数がやや限られているかもしれませんが、「間もなく、最大50人まで参加できるようになり、無料サービスの時間制限もなくなる」と発表されています。
セキュリティに関して、フェイスブックは「決してあなたのビデオチャットを聞いたり見たりしない」と言っています。しかし、公式サイトで「『Facebook』の他の部分と同様、当社はRoomsからデータを収集します」と明記している通り、フェイスブックは、ユーザーからデータ収集をしています。
このデータの主な目的は、サービスの提供と製品体験の改善のためで、「Messenger Rooms」からの音声とビデオは広告通知のために使用されず、「Messenger Rooms」に広告を表示することもないとも記されています。
毎日、7億以上のアカウントが通話
フェイスブックは、「Messenger Rooms」を世界に紹介するにあたり、いくつかのデータポイントを明らかにしました。彼らは 「WhatsApp」と「Messenger」で 、毎日7億を超えるアカウントが通話に参加していることを示唆しています。ただ、このデータの日付は特定されていないため、ここでは2020年の4月に平均化した最新のカウントだと想定する必要があります。
フェイスブックの担当者は、「多くの国で、『Messenger』と『WhatsApp』でのビデオ通話が2倍以上になり、3月には『Facebook Live』と『Instagram Live』の動画の視聴回数が大幅に増加した」と示しています。
また、彼らはFacebookのメッセージングシステムが「WhatsApp」や「Instagram」と統合するかもしれないことも明らかにしています。
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