イギリスのロンドン衛生熱帯医学学校(LHTSM)の科学者たちは、犬の鋭い嗅覚を活用して新型コロナウイルスに感染した人をスクリーニングできるように、犬の訓練を始めました。2ヶ月程度で、COVID-19のにおいを嗅ぎ分けれる犬の配備を目指しているそうです。
犬は現在でも、がん、パーキンソン病などの神経系疾患、細菌感染の検知で広く活躍しているそうです。LHTSMは、過去にもチャリティー団体の「メディカル・ディテクション・ドッグズ(Medical Detection Dogs)」と協力し、マラリアを検出できる犬の訓練を行い、世界保健機構(WHO)の基準を上回る検知度を達成した実績があります。
LSHTMの疾病管理部門の責任者であるJames Logan(ジェームズ・ローガン)氏は、このプロジェクトが初期段階にあることを示唆しつつ、「インフルエンザのような呼吸器系の病気も含めて、病気にの臭いがあることがわかっています。そして、それらの臭いは病気により非常にはっきりしています。」とCityLabのインタビューに応えています。また、 「COVID-19に特定の匂いがある可能性は非常に高く、もしそうであれば、犬がその匂いを学習して検出できると確信しています。」と語りました。
すべての犬が病気の検知に適性を持っているわけではなく、現在、4、5匹の犬がすぐトレーニングに入る準備ができているそうです。 「1~2か月以内に展開できれば、1日、1匹あたり4,000~5,000人をスクリーニングできるでしょう。」とローガン氏は述べています。 犬がCOVID-19感染を検知できることが実証されれば、訓練を受けた犬は、学校に入る生徒、医療スタッフや介護スタッフ、または空港など、感染拡大の「ホットスポット 」となる可能性があるエリアに入る人々をスクリーニングするために配備される予定です。LHTSMでは、本プログラムをサポートするためのクラウドファンディングキャンペーンを立ち上げています。
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